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 イオン(本社・千葉市)系列店で使える「WAON POINT(ワオンポイント)」をめぐり、他人のポイントを使って商品をだまし取ったとして、千葉県警は20日、甲府市カザフスタン国籍の男(26)を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。会員用サイトがサイバー攻撃を受け、男のカードに別の会員のポイントが無断で移されていたという。県警は男がサイバー攻撃にも関与した疑いがあるとみている。

 捜査関係者によると、男は昨年9月、甲府市の系列スーパーで、自分のカードに登録されていた別の複数の会員のポイントを使い、食料品をだまし取った疑いがある。ポイントを使われた会員たちは男と面識がなく、男のカードにポイントを移行した覚えもなかったという。

 捜査関係者によると、男が買い物をしたとされる昨年9月ごろ、WAONのサイトはIDとパスワード(PW)を入力されるサイバー攻撃を数百万回受け、多数の会員を装った人物から何度も不正なログインを受けていた。この頃、甲府市などの複数の系列店で、男のカードを使い、無断で移行されたポイントでの支払いが確認されたという。イオン側はその後、サイトのセキュリティーを強化した。

 県警は、男が不正に入手した他人のポイントで買い物を繰り返していたとみて調べている。

■IDとPWのリスト、ネット上…

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