delphi.gif (306 バイト) Fontの使い方


Fontプロパティを変更すると、描画文字列の外観をさまざまに設定することができます。

 

toach.gif (917 バイト) フォントの色を変更するには

Font.Colorプロパティを変更すると、描画される文字列の色を変更できます。このとき、場合によってはBrush.Color(デフォルトは白なので)の変更も必要になります。

Colorの値は定義済みカラーコードを使うと便利です。

Canvas.Font.Color := clRed;

 

toach.gif (917 バイト) フォントのスタイルを変更するには

Font.Styleプロパティを変更すると、描画される文字列のスタイル(ボールド、イタリックなど)を変更できます。Styleプロパティは集合型であることに注意が必要です。

Canvas.Font.Style := [fsItalic]; // イタリック
Canvas.Font.Style := []; // ノーマル

Style 意味
fsBold ボールド(太字)
fsItalic イタリック(斜体)
fsUnderline 下線付き
fsStrikeout 打消し線付き

(注意)

フォントのスタイルを変更すると、文字列の幅も変わります。例えば、ボールドの文字列をノーマルにもどすとボールドの文字列の一部が上書きされずに残ってしまいます。このようなことを避けるため、一度、前の文字列を消去して新しい文字列を描画する必要がある場合もあります。文字列の消去は、Canvas.Rectangleメソッドを使って消去できます。

 

toach.gif (917 バイト) フォントの種類を変更するには

Font.Nameプロパティにフォントの名称を設定すると、そのフォントに変更できます。

Canvas.Font.Name := 'MS 明朝';

ユーザにフォントを選ばせるには、FontDialogコンポーネント(コンポーネントパレットのDialogsタブ)を使用することができます。この場合はフォントのスタイルやサイズも同時に変更できます。

FontDialog1.Execute;
Canvas.Font := FontDialog1.Font;
Form1.Canvas.TextOut(10, 100, 'Font Test');

toach.gif (917 バイト) フォントのサイズを変更するには

Font.Sizeプロパティを変更するとフォントの大きさ(ポイント)を変更できます。Font.Heightを変更するとフォントの高さを変更できます。ただし、幅の変更をするプロパティはありません。これは、MS Pゴシックなどでは文字の幅が固定ではないためです。Pitchプロパティを変更すると文字のピッチ幅を固定にできます。