【ピオリア(米アリゾナ州)小林信行】マリナーズとマイナー契約のイチロー外野手(45)が18日、フリー打撃で25スイング中、3連発を含む8本の柵越え。目を慣らしが主となる主力投手相手の打撃練習でも積極的にバットを出し、安打性の当たりを放った。
次々と外野フェンスを越えていく打球を見て、同僚のヒーリー内野手が叫んだ。「イチ、なんてパワーだ!」。イチローのフリー打撃。圧巻は18スイング目からの3連発だ。左中間方向へ豪快な一発を放つと、そこから2本連続で右翼フェンスをオーバー。パワーヒッターのヒーリーは「本当にいいスイングだった。イチローはその気になればどこへでも本塁打を打てる。彼の打撃を見ているとハッピーな気分になる」と笑顔で話した。
またイチローは前日に続いて自軍投手と対戦する「ライブBP」にも臨み、開幕投手候補の左腕ゴンザレスとの対決。7球のうち6スイングし、中前と右前へ安打性の当たりを2本放った。外の変化球をぎりぎりで見極め、バットを止めた場面では「グッド・テーク(よく球を見た)」と自賛していた。
今オフ、打撃フォームの改造に着手した。テークバックの際に両膝を深めに曲げ、重心を低くしてタメを作る新しい型。3月20日の日本での開幕戦に向け、じっくりと練り上げていく。