右肩違和感の影響で読谷キャンプで調整している中日のドラフト2位・梅津晃大投手(22)=東洋大=が19日、読谷球場で10日ぶりにブルペン投球を再開した。最後にブルペン入りした9日以降は遠投でフォームのバランスを修正。改めてマウンドからの投球でステップアップを図った。
「このところ遠投を2日に1回だったのでブルペンに入れて良かった。ピッチングではなく、傾斜でのキャッチボール。キャッチボールの延長線です。傾斜に慣れていこう、ということです」
捕手を立たせたまま投じたのは、わずか15球にすぎない。日米通算170勝右腕、岩隈久志(巨人)が近鉄時代、故障明けに高めの球を投げて調整していた例にならって投げたのが10日前。そのとき投球フォームが崩れていたという。そこでコーチを交えて話し合い、遠投でフォーム修正に取り組んできた。
「遠投でフォームを固めるのがベストと本人が言ってきたので」と門倉2軍投手コーチ。新人合同自主トレ期間の1月に「右肩インピンジメント症候群」と診断されたことで読谷スタートとなったが、肩や肘の不調ではなかったと説明する。
今キャンプ中の実戦登板は予定されていない。調整は遅れているが門倉コーチは「金の卵なので慎重にいきます」と焦らず育成する方針だ。 (吉川学)