エディットボックス(Edit)の使い方
Visual Basicのテキストボックスに相当する1行編集コントロールです。ラベルコントロールとは違って実行中にユーザがテキストを編集できます。エディットボックスは最もよく使用されるコントロールの一つです。
テキストを選択状態にするには
ユーザがシフトキーを押しながら矢印キーを押して入力済みのテキストの上をカーソルを移動しようとするとそのテキストは選択状態になります。SelectAllメソッドを使用すると、そのような操作をしないでテキスト全体を選択状態にさせることができます。
現在選択されているテキストを得るには
SelTextプロパティによって現在選択されているテキストを得ることができます。Textプロパティは全部のテキストを表します。
テキストをクリアするには
Clearメソッドを使用すると、ユーザがいちいち削除キーなどで入力済みテキストを削除しなくても、テキストを一気に削除することができます。
クリップボードへ転送するには
CopyClipboardメソッドを使用すると、選択されたテキストをクリップボードへCF_TEXT形式で転送できます。CutClipboardも同様に転送しますが、転送されたテキストはエディットボックスから削除されます。
ユーザがテキストを変更できないようにするには
ReadOnlyプロパティをTrueにすると、ユーザはテキストを変更できなくなります。
ユーザが入力できる文字の最大数を変更するには
MaxLengthプロパティを変更するとユーザが入力できる文字の最大数を変更できます。
パスワードを入力させるには
パスワードを入力させるとき、入力した文字が他人に見られないように*などを表示します。これはPasswordCharプロパティを*に変更することによって簡単に実現できます。
Enterキーが入力されたことを判別するには
OnKeyPressイベントハンドラなどでキーを判別します。実際に文字列が変更されたかはModifiedプロパティを使用して判別します。
例 procedure TForm1.Edit1KeyPress(Sender: TObject; var Key: Char); begin if Key = Chr($0d) then begin if Edit1.Modified = True then Label1.Caption := Edit1.Text; end; end;