InterBaseサーバを使うには
InterBaseは、クライアント/サーバ型の「本格的」データベースで、プロフェッショナル版以上に添付されています。特にクライアント/サーバー版に添付されているバージョンは、リモート・マルチユーザ環境をサポートしています。プロフェッショナル版に添付されているものは、「ローカルInterBaseサーバー」と呼ばれ、ローカルマシン上でのみ利用できます。
InterBaseの起動
InterBaseはDelphiのフォルダとは別のフォルダにインストールされます。インストールすると、ふつう自動スタートアップするように設定されますが、手動スタートアップするようにインストールしたときは、スタートメニューのInterBase Serverをクリックすることにより起動できます。
InterBaseの初期設定
InterBaseをインストール直後、ユーザIDとパスワードはSYSDBAとmasterkeyになっています。このパスワードは、管理者のものなので、まずパスワードを変更しましょう。パスワードの変更は次のように行います。
ユーザを追加するには
SYSDBAは管理者のIDなので、ふつうは別のユーザID(開発者用)を用意しましょう。ユーザの追加は次のように行います。
データベースを作るには
データベースを作るにはWindows ISQLを起動します。このツールは、InterBaseにSQL文を発行して制御を行うためのツールです。
図1 Windows ISQL
「ファイル/データベースの作成」メニューを実行すると、「データベースの作成」ダイアログが表示されるので、データベース名とユーザID、パスワードを入力すると新しいデータベースが作成されます。この段階では、データベースは「空」なので、テーブルを作る必要があります。テーブルは、SQL文のCREATE TABLE文によって作ります。これは、上側のペインにSQL文を入力し、CTRL+Enterを入力することにより実行されます。
クエリーの実行
InterBaseデータベースの操作は、すべてSQL文で行います。もちろん、Delphiでプログラムを書けばBDE経由での操作もできますが、ISQL(図1)を使う場合にはSQL文を実行します。図2の例は、テーブルCPUにレコードを追加するSQLの例です。
図2 SQLの入力例