鳥取二三子、横川洋子両氏が勲章を受章 [fr]
フランス語婦人会の鳥取二三子特別顧問と、同会の横川洋子顧問が11月27日、クリスチャン・マセ駐日フランス大使により、レジオン・ドヌール勲章オフィシエと国家功労勲章シュヴァリエにそれぞれ叙されました。
鳥取二三子氏、ALF特別顧問、レジオン・ドヌール勲章オフィシエ
鳥取氏は外交官の父、友田二郎氏が赴任したマルセイユで幼少時代を過ごしました。その後、父が領事を務めたリヨンで数年を過ごしました。帰国後は白百合学園で学び、現在の完璧なフランス語を身につけました。1970年代に夫の鳥取滋治郎氏の欧州三井物産社長就任に伴って、再び渡仏。パリでは流麗なフランス語で多くの親交を結び、日仏友好の懸け橋となりました。
1976年に帰国し、フランス語婦人会(ALF)に入会。事務局長をはじめ、会長(1989-92年)、特別顧問(2002年より)を歴任し、理事会の中心メンバーとしてフランスの文化と言語の普及に尽力しました。ALFは高円宮妃久子殿下が1997年より名誉総裁を務め、久子さまの実母である鳥取氏の大きな貢献により、日本における代表的な日仏交流団体の一つになりました。
鳥取氏のフランスとの関係は3世代前にさかのぼります。母方の曽祖父、曽我祐準子爵は明治初期に「フランス式」の陸軍を創設しようと尽力しました。祖父の曽我祐邦子爵は、フランスの名門エコール・ポリテクニーク(理工科学校)を卒業後、フランス陸軍砲兵少尉に任命。帰国後、パリ講和会議の顧問団として再びフランスに渡りました。1928年にはレジオン・ドヌール勲章コマンドゥールを受章しました。父の友田二郎氏は国際儀礼の大家と呼ばれた外交官で、1939年にレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章しています。
横川洋子氏、ALF顧問、国家功労勲章シュヴァリエ
横川氏は少女時代の数年をパリで過ごし、サン=ドミニック通りのサクレ=クール学校に通いました。通商産業省(現経済産業省)の官僚だった父は当時、在フランス日本大使館に勤務していました。帰国後もフランス語を学び続け、慶應義塾大学文学部でフランス文学を専攻、卒業しました。
1998年にフランス語婦人会(ALF)に入会。以来、ALFの事務局長、会長、顧問を歴任し、15年にわたってフランスの文化と言語の普及に努めました。会長を務めた2007年から2011年の間、文化、観光、スポーツなどの分野で会の活動を充実させ、日仏交流の発展に寄与しました。2011年に顧問に就任、現在も引き続き両国の相互理解と関係強化に力を注いでいます。
フランス語婦人会は会員数約400人。1975年に創設された団体で、フランス語を話す様々な国籍の女性で構成され、フランス語を中心に多くの活動を通して交流を深めています。