ボクシングのWBAバンタム級王者・井上尚弥(25)=大橋=が17日、合宿のため成田空港から米グアムへ出発した。5月18日、英グラスゴーで同級4王者集結の超大型トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」準決勝でIBF同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26)=プエルトリコ=と統一戦を行うと決まったばかり。“モンスター”の異名が世界にとどろく25歳は「今回の合宿で(試合への)スイッチを入れる」と意気込んだ。
井上陣営の合宿地は静岡・熱海市が恒例だったが、今回は「暖かいところ」という井上の希望でグアムに。日程もこれまでの2泊3日から3泊4日とし、砂浜や坂道をみっちり走り込む。
「寒くないのでケガもしにくくなるし、リフレッシュもできる。下半身を重点的に強化して、帰国してから本格的にロドリゲス対策をします」と、井上。
昨年は3階級制覇となった5月のマクドネル(英国)戦が1回1分52秒TKO、10月の元王者パヤノ(ドミニカ共和国)戦は1回1分10秒KO。2試合連続初回KOで世界中に衝撃を与えたが、合宿でそのパワーにさらに磨きをかける。 (藤本敏和)