サッカーのイタリア・セリエC(3部リーグ)のプロピアチェンツァが17日、敵地でのリーグ戦・対クーネオに先発を7人しか出さず、0-20で大敗するという珍事があった。同日に伊複数メディアが報じた。伊連盟のグラビーナ会長は「サッカーを侮辱している」とおかんむりだという。
背景にはクラブの財政難がある。プロピアチェンツァの選手たちは昨年9月以降の給料が未払いで同12月からストライキ突入。選手がそろわず、過去3試合で不戦敗だった。4回目は規約上リーグ除名対象となるため、10代選手とコーチらで、何とか試合が成立する最低人数7人で試合に臨んだが、数的不利で大敗した。“空気”を読んだクーネオの選手が途中で手を緩めたおかげで20失点で済んだもよう。
伊下部リーグはどこも財政難で、この状態を長年放置した伊連盟も責任を問われている。