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【プロ野球】

楽天・辰己、初安打が初アーチ そして初マルチ

2019年2月18日 紙面から

◇練習試合 楽天6-3ロッテ

 楽天のドラフト1位・辰己涼介外野手(22)=立命大=が17日、ロッテとの練習試合(金武)で、プロ初安打となる初本塁打を放った。

 実戦3戦目の第1打席、トータル9度目の打席で見せたのは修正能力だった。「初球を大振りした時『これはダメなスイングだ』と軌道修正できた。それがホームランにつながったんだと思う」。相手はロッテの先発陣の一角を担う有吉だった。「外角を狙っていて逆らわずに打てた」。外寄りやや高めに来た139キロのストレートに対し、しっかり踏み込んで左翼へはじき返した。

 逆方向ながら、打球はグンと伸びてフェンスを越えた。平石監督が「なかなか逆方向には放り込めない。大したもの」と褒めた一撃だった。

 これまでの2試合はフル出場で無安打。前日にはルーキー1号でドラフト6位・渡辺佳(明大)に先を越されていた。試合後の特打では、平石監督から「結果が欲しいか」と聞かれ、「欲しいッス」と即答。さらに「欲しい思いだけで打てたら皆打てるぞ。フルスイングって何をフルに振るんだ? 体だけが回ってバットが出てないぞ」という言葉をもらった。冷静に、大振りとフルスイングの違いを考えた。

 6回先頭の第3打席でも中前打を放ち、初マルチもマークしたが、冷静に省みた。「1打席目は自分の形で打てたけど、他はダメ。練習の中で修正していかないと」。試行錯誤しながら、高い能力をアピールしていく。 (竹村和佳子)

 

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