【プロ野球】稲葉ジャパン、来月メキシコ戦に向け28人選出 うち11人が初招集2019年2月19日 紙面から
若い芽よ、ぐんぐん出てこい! 侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)が18日、那覇市内で会見し、3月9、10日の強化試合メキシコ戦(京セラドーム大阪)に臨むメンバー28人を発表。秋のプレミア12、来年の東京五輪を見据え、「まだ見ていない、力のある選手を試す最後のチャンス」と位置付け、11人を初選出した。 フレッシュな顔ぶれの中でも注目は高卒2年目の清宮、村上の長距離砲コンビだ。思い切り良い打撃を期待する一方、「外国人選手の動くボールに対してどうアジャストしていけるのか。打てなかった後の切り替えはどうなのか」と国際大会で重要視する対応力もシビアに観察していく。 投手では「中継ぎは連投や回またぎをするタフさが大事」とリリーフの梅野、三上、森原を初招集。野手では就任以来掲げてきた「スピード&パワー」を実現すべく、スピード自慢の西川や野間、パワーを誇る吉田正らを加えた。 若手が多数を占める編成は「チームの底上げという部分で、将来的にも侍ジャパンを背負っていくであろう選手を集めた」と将来性を重視。「若い選手が集まることによってすごく良い刺激をし合えるんじゃないか」と化学反応に期待を寄せた。 (小林孝一郎)
◆清宮、プロになって初「とても光栄」東京生まれ、東京育ちの清宮にとって、東京五輪出場は目標のひとつ。「プロ野球選手として侍ジャパンに初めて選出されたことをとても光栄に思います」。高校ジャパンではプレーしたが、プロで日の丸を背負う。夢への一歩を踏み出すことになった。 侍に選ばれても、チーム内ではまだレギュラーの地位を確立していない。「選手としてはまだまだ未熟ではありますが、日本代表の一員として日の丸を背負う以上、チームの為に全力でプレーします。チームメートには偉大な先輩方がいるので、負けないよう必死に戦います」と決意を示した。 入団時から清宮を東京五輪に出すと公言してきた栗山監督は「五輪につながる存在感をみせてほしい。侍になりきって頑張ってもらいたい。結果を出してほしい」と注文をつけた。チームでも成長が待たれる存在。この日は休日返上で2時間半ウエートトレーニングで汗を流した。 (土屋善文)
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