松井佑、痛快勝ち越し打

　攻守にわたっていいプレーを見せたのが、途中出場だった松井佑。まずバットでは、同点の７回２死二塁で、右越えへ勝ち越しとなる適時三塁打を放った。

　「同点の場面で打席に立ったので、勝ち越しになって良かった。準備もできてましたし、すんなり入れました」。この日唯一巡ってきた打席でしっかり結果を出せたのだが、９回には守備でもビッグプレーを見せた。

　１点リードの１死二、三塁という状況で、レフト後方に飛球が飛んだ。前進守備を敷いていた松井佑は懸命にバックし、最後は倒れ込みながらも何とか好捕。犠飛となって同点にはなったものの、このプレーで逆転されることは防いだ。

　この活躍に与田監督も「松井は打撃コーチと取り組んでいる右方向への強い打球がいい形になった。守備ではああいうプレーをしてくれたのが大きかった」と目を細めていた。　（井上洋一）