【ドラニュース】博志、オレが守護神 151キロ2K3人斬り2019年2月19日 紙面から
守護神争いの主役に躍り出る快投だ。中日は18日、北谷球場で韓国・ハンファと練習試合を行い、8回に4番手として登板した鈴木博志投手(21)が1イニングを3人でピシャリ、2つの三振を奪った。最速151キロのストレートで打者と真っ向勝負する姿に、与田監督も高く評価。目標とするクローザーの座奪還へ、2年目右腕がさらにまい進する。 守護神争いで堂々の主役に躍り出た。8回に登板した鈴木博が打者3人をピシャリと抑え、2つの三振を奪った。直球は最速151キロをマークし、電光掲示板に150キロ台を3回ともした。 最初の打者を遊ゴロに打ち取ると、2人目はカットボールに反応させず見逃し三振。すべて直球を投げた3人目は、空振りで3球三振を奪った。守護神にふさわしい完璧な投球内容に他球団の007は警戒度を引き上げ、阪神の嶋田宗スコアラーは「投げっぷりがいいね。今日は投げてなかったけど野茂直伝のフォークもあるんでしょ? あそこに加わると厄介だね」と危機感をあらわにした。 与田監督も「私が見ている中では、今日が一番打者との勝負で気持ち、技術的なものが良かった」とうなった非の打ちどころのない内容。しかし、マウンドに上がる前の本人の手応えは全く違った。 「ブルペンで調子が全然良くなくて…」。悪い感触を引きずって迎えた最初の打者には制球が定まらず、2球続けてボール。ここで発想を転換して悪い流れを断ち切った。ホームベース上のコースにとらわれていた意識を改め、キャッチャーがいるところが「ど真ん中」だと割り切り、これが奏功。力と気持ちの乗った球が次々とミットに収まるようになった。阿波野投手コーチにも守護神候補の気迫は伝わったようで、「今日のように自分のボールで相手を圧倒するんだという投球をしてほしい。年間を通じて打たれることもあるかもしれないけど、自分のスタイルを確立してもらえれば」と目尻を下げた。
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