和モダン建築（住宅）を推進したら日本の都市景観が少し改善するのではないか？

昔からある程度整った街並みが残っている地域が「町並み保存地域」に指定されている場合は、良いとして、そう言う具体的な基盤がなく、既に景観として破壊されてしまっているバラバラの町並みを統一するのは、なかなか難しいですね。

幸い2004年に景観法が出来て、「景観計画」、「景観地区」、「景観協定」などの手法が使える法的なベースが整備されていますので、今後その活用が深まる事を期待するものですが、基本的には現在残すべきベースに欠ける街並みにおいて、その住民が協定を結ぶレベルまで到達するのは、至難の技でしょうね。

まづどういう町並みとするかのレベルで、意見が百出して纏まら無い事がかんがえられますね。和モダンと言うのも一つの嗜好にすぎませんので、いや私はもっと西洋風の建物が欲しい、いやもっと現代風の住宅に住みたいと言う具合に意見が食い違って結局、景観協定までには至らないのでは無いでしょうか？

そう言う意味では、貴方が例に挙げた様に、ある公共団体なり私企業が、駅とか学校とかを和モダンに計画し、それを住民が受け入れ、その周辺を基盤に今後建てる住宅や店舗なども、この駅や学校の建物に合ったものにしていこうという協定が生まれるのを期待したいですね。

ある程度、それが実現されますと、今度はそれが不動産としての価値になって、自分の家を改修、新築するする場合でも、景観に合わせる事が経済的なメリットにも繋がってきますので、景観の整備が加速されると思います。

そう言う意味では、良い方向に向かいつつありますね。