NGT48騒動をめぐる報道に関する疑問点を先日WEB媒体(日刊住まい)に投稿したところ、AKB関連のまとめサイトにも数多く取り上げられるような想像もしていなかった反響をいただきました。「日刊住まい」は芸能誌ではないためどうしても書ける内容に限界があり、今回はそういった制約のない自分のブログで補足したいと思います。
- 自分の記事でAKB関連まとめサイトが賑わっていた
- 多くの人が筆者のイイタイコトを正確に把握していた
- 「中略」とされた部分にも重要なポイントがある
- 運営の発表が事実とは思えないさらなる二つの理由
- 事件当日もAKSが借主だったと考えるのが自然
自分の記事でAKB関連まとめサイトが賑わっていた
NGT48メンバーに対する暴行事件に関して被害者の山口真帆さんが自室の向かい側の部屋から出てきた男に暴行を受けたと証言しており、事件発生時その部屋に住んでいたのが一体誰なのかという点が大きな問題となっています。
この部屋は「もともと事件への関与が疑われているNGT48メンバーの住居だったが1年半前に退去して現在は加害者が借りている 」という報道がなされ、運営もこれを認めました。しかしまともな不動産取引においてこのようなことはまずありえないことであり、このことをいつも記事を掲載していただいている日刊住まいに投稿したところ大変な反響となり、AKB関連のまとめサイトも賑わうことになりました。
NGT48騒動について元・不動産会社社員が問題視する2つのこと | Sumai 日刊住まい
記事が配信された日はたまたま病院に行っていましたが、待合室で何気なくスマホを見ていると何と「住宅情報サイトがNGT事件の核心に迫る記事を掲載」という見出しがあるではないですか。開いてみるとまぎれもなく私自身が一週間前に投稿した記事が取り上げられており、病院内ということもあって動悸を感じました。(日刊住まいは厳密にいうと住宅情報サイトではないので、「俺以外にNGTについて書いた奴がいたのか?」と一瞬思った)
住宅情報サイトがNGT事件の核心へ迫る記事を掲載 : ROMれ!ペンギン(AKB48まとめ)
多くの人が筆者のイイタイコトを正確に把握していた
私の記事に関しネット上で様々な書き込みがなされていましたが、多くの人が筆者のイイタイコトを正確に読み取っていたことには正直言って驚かされました。
「つまり
①メンバーの部屋で、犯人は当日メンバーの部屋に遊びにきていた
②メンバーか運営からその部屋が空くことを聞いて入れ替わりで犯人が入居した
どちらかだね
たぶん①」
まさにその通りだとスマホを見ながら呟きました。
ただ抜粋された記事の中で「中略」とされているところにも実は重要なポイントがあります。「〇〇マンションで空き室が出たら教えて」という依頼を業者は基本的に受けないのです。
「中略」とされた部分にも重要なポイントがある
ネット上の書き込みの中には「寮としているマンションが既に特定されているのだから、〇〇マンションの〇号室が空いたら教えて、と不動産会社に依頼しておけば大丈夫」という趣旨のものがありましたが、実はこういう依頼を不動産会社のまともな社員は受けません。
問題の部屋を仮に「鶴間マンション805号室」として話を勧めます。
物件情報はどの不動産会社からも照会可能
賃貸物件の営業をしていると「〇〇マンションで空きが出たら教えて」という依頼を何度となく受けますが、軽々しく引き受けてしまうと後で大変なことになります。
不動産の情報は売買も賃貸も所定の流通機構に登録しなければならないという定めとなっており、免許を受けた不動産会社ならどこの業者でも鶴間マンションの空き情報を照会することは可能です。しかし解約情報はいつ出されるかわからず、確実に押さえるためには無数の物件の中から鶴間マンションに常に張り付かなければなりません。
万一取り逃がしてしまえば罵詈雑言を浴びせかけられるのは必至で、多忙な中でこんな割の合わない商売はありません。だからこういう依頼をまともな社員は受けないのです。
該当物件の管理会社に依頼したらどうなる?
鶴間マンションを管理している業者の場合、当然ながら空き情報(解約予告)が出されればすぐにわかります。それならこういう会社に依頼しておけばいいかというとそういう訳ではありません。
賃貸物件を管理している業者には賃貸管理に特化して仲介業務を行っていない会社と、賃貸管理に加えて仲介業務も実施している会社の二通りあります。大型マンションの場合は前者である場合が多いのですが、仮に後者であった場合はエンドの客でも問い合わせをすることが可能です。しかしそうであっても「鶴間マンションの805号室が空いたら教えてください」という依頼を業者が受けてくれるでしょうか。
鶴間マンションを管理している会社であれば805号室がどういう部屋かよくわかっています。その部屋を直接指定する者などNGTメンバーのストーカーで間違いなく、情報を流してしまえば後で確実に大トラブルになります。わずかばかりの仲介手数料のためにそういう危険な行為をすることがあるとはとても思えません。
運営の発表が事実とは思えないさらなる二つの理由
「山口さんの向かいの部屋を加害者が借りて住んでいた」というのは通常の不動産取引ではまずありえないということは日刊住まいの記事をお読みいただければわかると思いますが、仮に事実であれば以下の2つ疑問が新たに発生します。暴行以外の事件の主要部分に関して運営は「山口さんの勘違い」で収束させたい意向が感じられますが、どちらも「勘違い」では説明がつきません。
何で運営は山口さんに説明しなかったのか
暴行事件が発生したのが昨年の12月8日で、今年の1月8日に山口さん自身がSNSで発信したことで事件が発覚しました。山口さんはその中で「違う男が向かい側のメンバーの部屋から出てきた」と述べています。
しかし部屋を加害者が借りていたのが事実であれば、向かい側が既にメンバーの部屋ではなくなっていたことを運営は山口さんに説明して納得させることができたはずです。
お向かいさんが変わったことに山口さんが1年以上気付かないなんてありえない
共同住宅であるマンションではどのような生活サイクルであろうが同じフロアの人としょっちゅう顔を合わせることになります。お向かいさんが変わった(それもメンバーから一般人に)ことに一年以上気が付かないなんて普通ありえません。
事件当日もAKSが借主だったと考えるのが自然
「山口さんの向かいの部屋は事件の加害者が借りて住んでいた」という文春の報道や運営の発表には不自然なことがあまりにも多すぎます。
19年間の実務経験を持つ不動産ライターとしてあらゆる局面を冷静かつ客観的に検証してみましたが、問題の部屋に関しては事件当日もAKSが借りていたと考えるのが最も自然ではないでしょうか。
この問題に関しては「不手際」「コミュニケーション不足」「認識の甘さ」といった言い訳は一切通用せず、「真実」か「意図的な嘘」のどちらかしかありません。
私の予測が事実であった場合、当然ながら「運営は何でこのようなことで嘘をついたのか」という疑問が発生して疑惑がますます膨らみます。どのくらい信用して良いか全くわかりませんが、とりあえず「第三者委員会」の調査結果が待たれます。
★最後までお読みいただきありがとうございます。
スマホで御覧の方はPCでも見ていただきますと写真がよくわかります。
◆これをきっかけにNGTファンが坂道に流れ込むと全握がさらに地獄になる
◆事件発生直後に書いた記事
◆車の運転でも自分で考えることが大切