アメリカを感じさせるジャパンブランド『フェアファクス』
『フェアファクス』の創業者である慶伊道彦氏は、日本に初めて『ラルフ・ローレン』のネクタイを輸入した立役者。1976年に独立し、『フェアファクス』を創業されました。ダンディな慶伊氏は、いまも日本を代表するウェルドレッサーとして知られていて数々のメディアがご意見番としてリスペクトしています。
創業から40年を超えた現在も『フェアファクス』は一貫して、アメリカ東海岸のトラディショナルなスタイルをベースに時代のトレンドを取り入れた「東京ハイスタンダード」をテーマにコレクションを展開しています。慶伊氏ご自身も、アイビースタイルとそのカルチャーへの想いが深く、かつてワシントンD.C.にあったホテルの名前をもじったブランド名からもそれがうかがえます。ちなみに、今もホテルの建物は現存しており、リッツカールトンになっているそうです。
ジャパンメイドの洗練されたフォーマルアイテムが揃う
ネクタイをメインにドレスシャツやタイバーやタイクリップ、カフリンクスなどの服飾小物と、チーフやマフラーなども扱う『フェアファクス』のオリジナルアイテムは、生地はもちろん裁断・縫製までの全行程を国内で、しかも熟練した職人の手作業で行なっています。そのため手仕事ならではの温もりを感じさせるアイテムに惚れ込むファンが多く、国内はもとよりアメリカ本国では『バーニーズ ニューヨーク』でも取り扱われるなどそのクオリティは国境を超えて支持されているんです。
注力商品であるネクタイは、コストパフォーマンスも魅力
アメリカントラッドをベースにしながらもそこに固執せず、時代に合わせた色柄の展開は実に当を得ています。また『フェアファクス』のネクタイには芯地や裏地、締め心地にもこだわりが。締めやすくノットがきれいに結べると共に、緩みにくく、解けばシワの回復力も高いのです。型紙を縫製にこだわったドレスシャツのコレクションもリピーターが多く、同ブランドの人気の高さを物語ります。
『フェアファクス』のオリジナルブランドのネクタイは、ほとんどが9,000円(税別)と10,000円を下回ります。アメリカントラッドを意識したオリジナルブランド『フィッツジェラルド』でも11,000円と、アラウンド10,000円はネクタイの価格としてはリーズナブルです。上質なモノを買いやすい価格で、多くの人に届けたいうという想いあ込められたモノ作りも『フェアファクス』ならではです。
高級感あるVゾーンを構築。『フェアファクス』コーデサンプル
『フェアファクス』のネクタイはトラディショナルな東海岸的スタイルに相応しいコレクションです。知的で品格ある上流階級の富裕層をイメージさせる、そんなコーディネートをご紹介します。
コーデ1ソリッドなスリーピースが、小紋で華やぐ
秋冬にふさわしいブラウンの3ピーススーツに、トーンを合わせたバーガンディのペイズリータイを結んだビジネスエグゼクティブらしいコーディネート。ソリッドな見た目のスーツのなかで、さりげない柄使いがアクセントとして効いています。シューズも深いブラウンをセレクトすることで、タイも含めてトータルの統一感を高めています。
コーデ2ピークドスーツに貫禄のペイズリータイ
ピークドラペルのグレースーツは、圧倒的存在感で個性を発揮します。この力強さにはダブルカフスのシャツとともに、ペイズリータイで作るVゾーンが有効です。このネクタイ、一見派手な柄使いですが、グレーベースでスーツと合わせていることに加えて、グレーと相性のいい同じトーンのグリーン柄を採用。ポケットチーフにもグリーンを使うことで、より馴染んで見えることがわかります。
コーデ3パーティにも相応しい華やかなソリッドタイ
明るいネイビースーツにロイヤルブルーのネクタイという組み合わせは、色調は違えど同系のブルーだからこそコーディネートとして成立するコンビネーション。素材の良さに合わせて上質な芯地を使っているからこそ、ノット下の深いディンプルに美しい艶が浮き上がります。
コーデ4クラス感を漂わせるならクレストタイを
小紋の柄がクレスト(紋章)になっているネクタイをクレストタイといいます。この紋章は本来、由緒正しい貴族の家系や、名門大学などに所属することを表す印でした。そのため、若々しさあふれるジャケパンスタイルでも首元に合わせることでクラス感を簡単に獲得することができます。柄がガチャつかないよう、タイと色を合わせた無地ジャケットをセレクトすることが肝要です。
コーデ5カジュアルタイドアップにはニットタイ
ニットタイはカジュアルスタイルに大人っぽさを加えるのに便利なアイテム。とくにオックスフォードのBDシャツとの相性が良く、アメリカントラッドなイメージのスタイリングには鉄板です。チノパンを合わせて革靴を履けば、大人のオフスタイルが簡単にメイクできます。
主力としても申し分なし。『フェアファクス』のネクタイ5選
『フェアファクス』はオンからオフまで対応できるネクタイを揃えるブランド。今回はとくに、ビジネスにも使いやすいものをメインにセレクトしてみました。色柄だけでなく、素材にもこだわりがあるだけに、結んだときの存在感が格別です。
アイテム1ソリッドバスケット織ネクタイ
ネクタイは柄選びが肝心と考えている方は少なくないと思いますが、もっとも使いやすいのは無地タイです。とくに紺無地のネクタイは、ネイビーやグレーといったベーシックカラーのスーツとの相性がいいので手持ちのスーツと合わせやすく、しかもシンプルでモダンに見えるのでしゃれ感も高いもの。「悩んだら無地」は、ネクタイ選びの基本です。
アイテム24色のブロックストライプタイ
レジメンタルと呼ばれるストライプタイは、本来英国軍の所属を表すものでした。そのためフェアファクスの提唱するアメリカ東海岸的なコーディネートとは、ちょっと違うのですが、ネイビー、ブルー、ホワイトなどの配色なら知的でスマートな印象です。この配色は清潔感があり、知性も感じさせるので真面目なビジネススタイルにはおすすめです。
アイテム3ドット&ピンドットのネクタイ
整然と並ぶ水玉柄は、秩序と安定を表すといわれます。そのためビジネススーツに水玉柄のネクタイは、ビジネスマンとしての信頼性を高める効果があるとも。ネイビーに白の水玉は使いやすいものですが、こんなチャコールグレーにピンクの水玉柄も、ピンクが目立ちすぎずに、さりげなく色気を醸せます。
アイテム4ニットタイ 剣先タイプ
ニットタイは一般的に先端が真一文字にスクエアカットされていますが、こちらは剣先があるタイプ。剣先があることでビジネススタイルに合わせやすく、しかも程良くカジュアルな雰囲気なので、打ち解けやすい人物像を演出できます。ちなみにこのニットタイはウール素材。シルクのニットタイが多いなか、マットな質感がよりリラックスした雰囲気です。
アイテム5ダブルチェックのウールタイ
ウールのチェックタイは、カジュアルななかにも高級感漂う質感が売り。それもそのはず、こちらはイタリアの名門生地メーカー、ロロピアーナ社の素材を使用したものです。ウールのマットな質感と、シンプルなダブルペーン、しかもセンターではなく少し寄せている点が無造作感を漂わせて洒落ています。
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