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- 一度は眼を通しておきたい古典の完全復刻。衣川で自刃した義経が北海道から大陸に逃れたという伝承は古くから知られているが、小谷部全一郎はさらに、義経が大蒙古帝国の創始者ジンギスカンになったことを詳細に考証する。この伝説については高木彬光「成吉思汗の謎」で有名になったがすべて本書が種本。小谷部は北海道に渡りアイヌ問題にかかわった人物で、現地で義経伝説を耳にしたことが研究の契機になった。なお、昭和14年版の本書には、追録として大正13年の初版以降に明らかにされた、日露戦争従軍中に公主嶺付近で笹竜胆の墓碑を見たとの証言や軒下に「源義経」と記す符を掲げる部落があるとの証言などが多数収録されいっそう興味がつのる。また、追録には、荒深道斉が源義経の霊を降ろし、小谷部は静御前の末裔であると語った実録なども記される。