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【ドラニュース】

荒木コーチ、根尾に守備実演 「見ておけ」一緒にノック20分

2019年2月18日 紙面から

荒木コーチ(手前)の打球への入り方を見る根尾=読谷球場で(黒田淳一撮影)

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 荒木塾に本格入門だ。右ふくらはぎの肉離れで別メニュー調整が続く中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が17日、読谷球場で荒木雅博2軍内野守備走塁コーチ(41)と一緒にノックを受けた。名手の動きを目の当たりにしてすぐに実践。実りの多い一日となった。

 いつものように三塁ベンチ前で始まった立石野手巡回コーチによるノック。石岡と根尾の送球を受けていた荒木コーチが動いた。スタッフに代役を頼むと根尾の元に歩み寄る。「しっかり見ておくように」。捕球の実技講座が開講した。

 緩くはないゴロにもダッシュで寄せる。グラブを差し出すと球は吸い込まれるように収まった。一緒にノックを受けること20分。6年連続ゴールデングラブ賞を受賞した技をスーパールーキーの目の前で見せたのには明確な意図があった。

 「口で言うよりもある程度の形を見せた方が伝わる部分があるからね。けがが良くなってきているみたいだから、基本的な脚の使い方を見てほしいと思って。上半身のことは何も言ってません」

 スパイクでダッシュができるまでに回復したタイミングを見計らい、脚を使って捕球する見本を示した形。荒木コーチの一挙手一投足を食い入るように見つめ、自分の番では捕球する度にアドバイスを求めた根尾も内容をこう説明した。

 「基本的な動作を教えてもらっている段階。こういうのもできた方がいいよというのを教えてもらった。打球に合わせるところもそうだし、全部です」

 スキーで鍛えた強靱(きょうじん)な足腰を持つ根尾には、独特な体の使い方がある。ただし、それだけで通用するほどプロは甘くない。だからこそ基本に立ち返る。猛練習で球界を代表する名手になった荒木コーチならではの教えだった。

 

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