謙信愛刀購入に公費投入、岡山 ふるさと納税足りず
戦国武将上杉謙信の愛刀「無銘一文字(山鳥毛)」(国宝)の購入を目指す岡山県瀬戸内市が、ふるさと納税で購入費用5億円を集めようとしたが目標額に届かず、不足分を自治体の貯金に当たる財政調整基金で補う方針を固めたことが13日、関係者への取材で分かった。
市はこれまで購入の財源に公費は充てないと説明してきており、方針転換には市民からの反発を招きそうだ。武久顕也市長が14日に同市で記者会見し、説明する。年度内に結論を出すとしていた。
市は昨年11月から個人と企業版のふるさと納税を開始したが、返礼品などの経費を除いた額は約1億7千万円にとどまっている。