導師曼荼羅についてお尋ねいたします。
2012/4/2215:50:50
導師曼荼羅についてお尋ねいたします。
日蓮正宗のご葬儀に掲げられる導師曼荼羅について、以前から学会と正宗でも論争の的となっていた問題ですが、私なりにも疑問に感じる点がありますので、どうぞお教えください。
この問題について学会側が否定的な見解をすると、正宗側は「日寛上人も容認し使用されていた・・・・」と言う意味の反論をされているのがほとんどだと思います。
今回お聞きしたいのは日寛上人等のご意思ではなく、
大聖人や日興上人のご在世当時には正宗にはなく、
後の時代に身延発祥と言われている導師曼荼羅が、
なぜ現在の日蓮正宗の正式な化儀として執行されているのでしょうか?
この質問には批判的な意図はありませんが、文中にご不敬な点がありましたらご容赦くださいませ。
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2012/4/2713:08:23
2012/4/2303:44:27
御書には
先世に三宝(さんぼう)の御前にして此の戒を受けし時、天には日月(にちがつ)・衆星・二十八宿・七星・九曜(くよう)・五星、地には五つの地神・七鬼神・十二神・三十六禽(きん)、又梵天・帝釈・四大天王・五道の冥官(みょうかん)等、此の五戒を受くる人を護らんと誓ひ給ひき。(戒法門 12)
もしさきにたゝせ給はゞ、梵天・帝釈・四大天王・閻魔大王等にも申させ給ふべし。(南条兵衛七郎殿御書 326)
とあり、大聖人も「五道冥官」「閻魔大王(=法皇)」との概念が御在りだったことは明白である。
その上で、仮に大聖人・日興上人時代に今の導師曼荼羅御本尊そのものは存在しなかったとしても別段問題は無い。
その件に関しては日顕上人が明晰な破折を為されている。
【『大聖人が書かれた御本尊とは明らかに異なる』とも言っておるが、これは本尊の内証口伝を受けていない者が形式だけを見て、その曼荼羅弘通の規模の広さを知らない偏見であります。
冥界へ向かう衆生への化導救済の意義より、天照大神、八幡大菩薩の代わりに閻魔法皇、五道冥官を書かれることは、『南無妙法蓮華経 日蓮在御判』を中心とする一念三千の本尊に在ってはいささかの違法もないのであり、これを『ニセものの本尊』とすることは、本尊相伝のない創価学会の短見・邪見なのであります。
創価学会は歴代上人のなかで、日寛上人こそ大聖人直結の方であると讃しているが、その日寛上人の在家に授与された数幅の御本尊に、明らかに天照、八幡の代わりに閻魔法皇、五道冥官と書かれておる御本尊が現存しております。
また、日寛上人の御師・二十四世日永上人の書写にも閻魔法皇、五道冥官の書き方が拝され、さらに上代の御先師にも存在しております。
その血脈の上からの流れは、近年では日応上人、日亨上人、日開上人にも同様の書写の御本尊が拝せます。
特に先師日達上人はこの意味において導師御本尊をお示しであり、私もその上から伝承して、冥界へ向かう信徒の化導のための本尊として、いわゆる導師曼荼羅として『閻魔法皇、五道冥官』を書写申し上げておるのであります。】
(『御法主日顕上人猊下御講義・創価学会の偽造本尊義を破す』七十五頁)
※そもそも御歴代上人の本尊観と、池田大作や学会員のの本尊観とでは、その実義において天地雲泥の開きが存することは言うまでもない。
なぜなら、御歴代上人がしたためられる御本尊様は御相伝に基づく真実義であるのに対し、導師漫荼羅が身延から伝承されたという難癖は、邪観による妄想にすぎないからである。
つまり、御歴代上人がしたためられる導師漫荼羅をふくめ全ての御本尊様は、日蓮大聖人以来の血脈相承によって、その人法の御本尊の実体・実義を相伝された上のものであって、日蓮大聖人と全く等しい本尊である。
これに対し、唯授一人の御相伝に背く池田大作・創価学会の本尊観は、単なる想像の産物に過ぎないのである。
もとより池田大作をはじめ創価学会ごときが、御本尊の深義など知るわけがないのであるから、いくら導師御本尊について語ってみたところで、何もわからないのである。
しかも、創価学会第二代会長戸田城聖氏をはじめ、学会破門以前の学会員は、皆、宗門の導師曼荼羅を奉掲し、僧侶の導師によって葬儀が行なわれていたではないか。それをどう説明するのか。もしその御本尊が「ニセ本尊」で「謗法」だというなら、戸田二代会長はじめ数多の学会員は、皆、地獄に堕ちたことになるではないか。
また、もし「導師曼荼羅はニセ本尊でも、本人の信心によって成仏できた」というなら、もはや本尊は何でもいいことになる。
日蓮正宗憎しのあまり、好き勝手に誹謗の言を構え、大事の御本尊に対してまで邪見を差し挟(はさ)む――これを仏法破壊の大謗法というのである。
2012/4/2222:19:38
2012/4/2219:21:15
日蓮正宗では「導師本尊」、日蓮宗では「臨終漫荼羅」と称する
「閻魔法皇」「五道冥官」を配した葬儀のときに奉掲する本尊の
最古のものは京都本圀寺の日槇のものが現存している。
他にも、京都本満寺一如院日重、京都立本寺日秦、
中山法華経寺日賢、池上本門寺日樹などのものが残っている。
臨終曼荼羅は、「十王信仰」「地獄信仰」に色濃く染まった
民衆に取り入るため、日蓮宗各山でなかなかに重宝された
ものであったようだ。
日槇が臨終曼荼羅を書いた天正二十(1592安土桃山期)より
前に日蓮正宗で導師本尊を認めたものがいれば、その者が
日蓮宗各派にさきがけてニセ本尊を創出したことになるが、
おそらく、本圀寺日槇より古い導師本尊は現存しないだろう。
では、いつ日蓮正宗に「閻魔法皇」「五道冥官」を配した
ニセ本尊が入り込んできたのであろうか。
これは推測に過ぎないが、桃山期、第十五世日昌上人の
登座(一五九六年)から江戸中初期、第二十三世日啓上人
退座(一六九二年)までの要法寺系九代の法主の間において、
用いられるようになった可能性が大である。
江戸時代、日本の各派仏教は寺社奉行に統率され、幕藩体制を
積極的に担う役割を負わされた。
それとともに、実質的に布教を禁じられ、収入拡大の道として
葬式仏教化してゆくのである。
※日蓮大聖人の教法と「五道冥官」はまったく無縁
日蓮大聖人の御真筆御本尊百二十三体の中に「閻魔法皇」
「五道冥官」を配した本尊は一体も確認されていない。
御入滅に際して枕頭に掛けられたと伝えられている御本尊に
「臨滅度時の本尊」と呼ばれる御本尊がある。
現在は鎌倉比企谷の妙本寺に格蔵されている。
弘安三年十月に大聖人が認められた御本尊である。
この由来は、日興上人の弟子である日代が日郷に与えた書状に
「御円寂の時の件の曼荼羅を尋ね出だされ懸け奉ること
顕然也、勿論なり」(宰相阿闍梨御返事)とあることによるとされている。
この「臨滅度時の本尊」にも、「閻魔法皇」「五道冥官」は配されていない。
他の御本尊同様に、該当する座配には「天照大神」
「八幡大菩薩」が配されている。
日蓮大聖人の御入滅にあたり枕頭に奉掲されたとされる
「臨滅度時の本尊」の由来が正しければ、臨終にあたり
特別に奉掲しなければならない、導師本尊のような格別の
本尊などないということが歴史的に実証されることになる。
ともあれ、「五道冥官」という、日蓮大聖人のまったく使われたこともない
名称を御本尊に書き入れた導師本尊がニセ物であることは
あまりにも明白である。
日蓮正宗総本山大石寺発行の「昭和新定 日蓮大聖人御書」には
「十王讃歎鈔」「回向功徳鈔」などが収録されているが、これらは
日蓮大聖人の御筆になるものではなく、まったくの偽書である。
いずれの偽書も、死者が地獄で責め苦にあっている様を
詳細に記述し、その苦しみから救う方法はただ一つ、
僧を呼んで追善供養することだと、しつこいほど繰り返し述べている。
「十王信仰」「地獄信仰」の完成型は、僧による追善供養によって
死者が救われるということである。
すなわち死者の救済に、出家の介在が不可欠だとするものである。
しかし、本来、日蓮大聖人の教法にのっとる追善は、出家や在家に
関係なく、生者の信心いかんにかかっているとされる。
同じ追善の言葉を使っても、ここに大きな本質的な違いがある。
(地涌からの通信別冊②歴史編より抜粋引用)
※日寛上人も導師本尊を書写しているとするのは、それ以前の
時代に導師本尊を作り出したことを証明している。
日蓮正宗(日顕宗)が日寛上人を持ち出してくるのは
創価学会が下付している本尊が日寛上人書写の本尊であるからである。
同じ日寛上人が導師本尊を書写していることで矛盾を突いたつもりなのであろう。
しかし、創価学会編御書全集には「十王讃歎鈔」
「回向功徳鈔」などが収録されていない。
2012/4/2216:57:35
現存していなからと言って宗祖大聖人や開山日興上人の時代になかったと言うわけではないと言う見解だと思います。
宗祖遺文にも
「梵天・帝釈・四大天王・五道の冥官等、此の五戒を受くる人を護らんと誓ひ給ひき。」(戒法門御書)
「もしさきにたゝせ給はゞ、梵天・帝釈・四大天王・閻魔大王等にも申させ給ふべし。」(南条兵衛七郎殿)
「所謂釈迦・多宝・十方の諸仏、上行・無辺行等、普賢・文珠・舎利弗・目連等、大梵天王・釈提桓・日月・明星・北斗七星・二十八宿・無量の諸星・天衆・地類・竜神八部・人天大会・閻魔法王、上は非想の雲の上、下は那落の炎の底まで、所有一切衆生の備ふる所の仏性を妙法蓮華経とは名づくるなり。」 (聖愚問答抄)
と諸天に並べて言及されているので、問題がないと言う考えだと思います。
後の時代に日向門流で創作された物ではないと言う主張です。
「此の御本尊こそ冥途のいしゃうなれ」 (寂日房御書) と言う御妙判もあります。
「冥界」と言う概念、生きている間の世界の守護神である「天照」「八幡」に対して「閻魔法王」「五道の冥官」と言う概念、これらの御書に反しないと言う考えだと思います。
それをあなたが信じるかどうかは別問題です。
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