堀尾の保健学ブログ

「保健学の実践」をテーマにしています

全体表示

[ リスト ]

今週の保健学

(1)以前に書いた「BMIの欠点」という文章を修正して、以下のような文を、Wikipedia 「BMI」に加筆しました。これまでにあった文を生かして加筆しています。
 
--------------------------------------------------------
BMIの欠点
①体型が同じでも、身長が増大すると、BMIは増大する
BMIは、体重を身長で2回割ったものであるから、長さの次元を持ってる。体型が全く同じ相似形であっても、身長が大きくなれば、BMIはそれに比例して大きくなる。BMIは大人では22くらいが正常値であるが、3歳児では15くらいが正常値である(BMIは、カウプ指数と同じ)。BMIは、身長の低い人では、数字が小さくなるので、肥満を甘く評価することになる。過去数十年間に、大人の平均身長は増加傾向にあるが、BMIは、肥満の経年変化を過大評価する。
 
②性や年齢による違いを考慮していないこと
若年と高齢の男女を、同じ指標で評価しているが、若い人ほど水分含有量が多く、女性の方が水分含有量が多い。同じ体型でも、水分含有量が多ければ、体重は軽く、BMIは小さい。
 
③脂肪や筋肉など、体組成について考慮していないこと
脂肪の多い人が、運動を行って脂肪を減らし筋肉を増やせば、体重は増加して、BMIは増加する。それにより、肥満は悪化したと評価される。
 
④変形性脊椎症により、背骨(脊椎)の間の軟骨が磨り減ると、身長が短くなることがある。また、脊椎の圧迫骨折により円背が生じると、身長が短く測定されることがある。いずれも、体重は一定でも、BMIは増加する。
 
このように欠点は多いが、BMIを上回る指標は、今のところ他に見当たらない。
 
かつて、厚生労働省の「肥満とやせの判定図」が使われたことがあった。これは、男女別の10歳ごとの判定図であった。毎年の健診の評価に使用すると、10年に1回、使用する図が変わるが、その際に、前年に「普通」の判定を受けた人が、体重が不変であるのに、翌年に「肥満」の判定を受けることが有り得た。現在では使われていない。
 
また、小児科領域では、標準体重として、長い間「村田の表」が使われてきた。これは、男女別、1歳ごとの標準体重の表であった。誕生日が来て次の表を使う際に、年長の高身長の女児では、標準体重が一挙に数kgも増加することがあった。現在は、撤回されている。
-------------------------------------------------------

(後日記入 2013.11.30)
Wikipedia 「BMI」に、「この指標を使う意義」の項目を作りました。また、乳幼児、妊婦の部分に加筆しました。


(2)職場の5分間だけの勉強会で、「斉藤一人の百戦百勝」 (小俣貫太)を読みました。慶応の坪田教授は、この本を勧めておられました。この本には、以下のようなことが書いてありました。私は、少しずつでも実践して行こうと考えています。
「自分の機嫌を良くして自分を楽しくする方法を身につけて行く

・お客さんの求めている以上のものを提供する
・暇な波動は、お客さんを遠ざける
・本当に楽しく豊かそうでないとお客さんは来てくれない
・本当に世の中の役に立つものなら、誰でも喜んでお金を払うはず
・良い店というのは、同じお客さんから何回でもお金を取れるところ」
 
(3)ワレン・ファレルWarren Farrellの「父と子の再会」Father and Child Reunionという本の挿絵を見ました。
 ワレン・ファレルは、カリフォルニア大学などで心理学を教えていました。ワレン・ファレル自身は、離婚母子家庭で育ちました。当初、フェミニズムを信奉しましたが、後で立場を変えて、男性の権利を主張する側の論客となっています。

ワレン・ファレルは、この本においても、男性は不当に差別されていると主張しています。徴兵は男性だけにあり、危険な職業は男性が担当し、ストレスは強く、自殺率は高く、浮浪者は多く、離婚後も、子どもといる時間は短く判決され、お金を多く取られます。

ワレン・ファレルの本には、楽しい挿絵があります。この本にも、次のような挿絵がありました。

①10歳の女の子が、母親に宛てて書いた絵です。母親は7年前から父親と別居しています。絵では、父親のカエルと母親のカエルが並んでいて微笑んでいます。二人の間には、ハートのマークがあります。
②母親と男の子が話をしている絵です。男の子の耳はロバのように長く、男の子には尾が生えています。母親は不快そうに「あなたの父親は、ロバなのよ」と言っています(「ロバ」には、「おろか者」という意味があります)。
③4コマ漫画です。父親が怒って帰ってきました。「最悪の1日だった」。母親は「何か私にできることは、あります?」と聞きました。「いつものを頼む」。母親は、赤ちゃんを連れてきて、父親に抱っこさせました。父親の表情が緩んで、笑顔が出ました。「ミルクを置いておきましょうか」「うん。頼むよ」。
④凍結受精卵の親権についての裁判の絵です。母親が証言台で、次のように言っています。「元夫は、親として不適格です。元夫は、かつて、冷蔵庫のドアを開けたままにしたことがあります」。
⑤亀の男たちが、バーでお酒を飲んでいます。ある亀には、甲羅がありません。その亀は、友人に、次のように言っています。「裁判官は、元妻に全てを与えたのさ。子どもも、車も、家も」。
⑥面会交流の絵です。父親とその弁護士、母親とその弁護士、小学生くらいの男の子1名の計5名がいます。男の子は、ペットショップの前で、子犬を指差しています。父親は、男の子に次のように言っています。「もし、ママとママの弁護士が良いと言うのなら、パパとパパの弁護士は良いよ」。

 
なお以前にも、この本について、当ブログで御紹介申し上げたことがあります。

この記事に


開​設日​: ​20​06​/6​/5​(月​)


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事