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米空軍の事故率ワースト3機種、嘉手納基地が拠点 突出する沖縄の危険性

2019年2月17日 09:37

 【平安名純代・米国特約記者】米空軍の特殊作戦機CV22オスプレイの2018米会計年度のクラスAの事故率(10万飛行時間当たりの事故数)が17・36件で、米空軍機の中で最も高いことが分かった。事故率の高い上位3機種は、いずれも嘉手納基地を拠点に沖縄で展開されており、沖縄は常に危険性にさらされていることを示している。

アーサー・レックス・リボロ氏

鹿児島県の奄美空港を離陸する米空軍輸送機CV22オスプレイ=2018年7月4日

アーサー・レックス・リボロ氏

鹿児島県の奄美空港を離陸する米空軍輸送機CV22オスプレイ=2018年7月4日

鹿児島県の奄美空港を離陸する米空軍輸送機CV22オスプレイ=2018年7月4日
アーサー・レックス・リボロ氏

 米空軍安全センターがまとめ、公表している同軍の主な航空機25機種の中で、事故率が最も高いのはCV22で、次いでステルス戦闘機F22の13・01件、ステルス戦闘機F35の11・90件、戦略爆撃機B1の9・22件、戦略爆撃機B52の5・24件となっている。

 CV22は、クラスBの事故率の多さも全機種の中で突出している。

 13会計年度は12・28件だったが、翌14年度には53・47件と大幅に増加。15年度は61・44件と運用開始以来、最も高くなった。

 16年度は38・54件と大幅に減少したものの、17年度は57・04件と再び増加傾向に転じた。18年度は前年度から少し減って52・07件だったが、空軍全体の平均2・37件の約22倍だ。

 日本国内では昨年、米軍岩国基地(山口県)と普天間飛行場の間に位置する奄美空港に、機体の不具合などによるオスプレイの緊急着陸が相次ぎ、このうちの1件はクラスBだったことが本紙の取材で分かった。

CV22の事故率 回転翼機で最悪

 米国防研究所(IDA)の元主任分析官でオスプレイ専門家のレックス・リボロ氏 事故率を判断する上で最も適している指標は10年間の平均事故率だ。CV22のクラスAの事故率は6・22件、クラスBは42・32件で、これは平時における回転翼機の事故率で最も高い。

 これに海兵隊仕様のMV22オスプレイを併せた場合のクラスAの事故率は、おそらく10件に近いだろう。これは一般的なヘリコプターの事故率の約5倍だ。この数字は下がらず、上昇し続けると確信している。私は2003年の米国防総省での会議で、V22のクラスAの事故率は10件に達するだろうと予測していた。

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