【競馬・ボート・競輪】[競馬]京都牝馬S デアレガーロ大金星 3連単153万円超2019年2月17日 紙面から
「第54回京都牝馬S」(GIII・16日・京都・芝1400メートル)は、中団を進んだ単勝9番人気のデアレガーロが、直線抜け出して重賞初制覇を果たした。池添謙一騎手(39)、大竹正博調教師(49)はともに同レース初勝利。外からよく伸びたリナーテが2着、アマルフィコーストが3着、1番人気のミスパンテールは5着だった。 3連単153万円の大波乱を、9番人気のデアレガーロが演出した。道中は馬群の中団で脚をため、直線に入るとエンジンを点火。徐々に加速すると、2番手から抜け出したアマルフィコーストをかわし、外から迫るリナーテを振り切って念願の重賞初制覇を飾った。 検量室で大竹師とハイタッチを交わした池添は「少し掛かる馬ですが、折り合いがついて、追走できた。去年は惜しいところで2着だったので、借りを返せた。初めて重賞を取れて良かった」と喜びを爆発させた。 4カ月の休み明けで馬体重はプラス32キロ。師が「前走、前々走とマイナス体重だったので、そんなに重いという印象ではなかったけど、重いから折り合ったんじゃないかな」とおどけ、鞍上も「絞ってこのぐらいと言っていたので、それを信じた」と心配はしていなかった。 「賞金も稼げたし、レース選択ができるので良かった」と師は楽しみが広がった。馬名の由来はイタリア語で女神の贈り物。ブラストワンピースで昨年の有馬記念を制したコンビに、1年越しの“サプライズプレゼント”をもたらし、さらなる歩みを進める。 (京都競馬取材班) ◆2着リナーテ 1400メートルはぴったり7番人気のリナーテが2着に入った。道中は11番手と後方を追走。直線は外から鋭く追い込んだが、馬群の中を割った勝ち馬にはあと一歩及ばなかった。武豊は「スムーズなレースができました。ラストもよく伸びましたが、1頭強い馬がいましたね。千四はぴったりだと思います」とさばさばとした表情。須貝師は「最後は甘くなったが、この距離なら走ってくれるね。これぐらいの距離を使っていくと思う」と今後の見通しを語った。 <デアレガーロ> ▽牝5歳・鹿毛▽父マンハッタンカフェ、母スーヴェニアギフト(母の父スーヴェニアコピー)▽馬主・(有)サンデーレーシング▽生産者・北海道安平町 ノーザンファーム▽戦績・14戦6勝、重賞は19年京都牝馬S・GIII(1着賞金3600万円)の1勝▽総収得賞金・1億2342万7000円▽大竹正博調教師、池添謙一騎手ともに初勝利。
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