作曲家平尾昌晃さん=写真(上)=の遺産問題で、平尾さんの妻Mさんへの仮処分が東京地裁に却下された三男で歌手の平尾勇気(37)=同(下)=が16日、コメントを発表し「最近になって新たに分かった不正もあり、その点も踏まえて裁判所にはご判断をいただきたい」として東京高裁に抗告することを明らかにした。
平尾さんは1972年の結婚を皮切りに、78年に勇気の母と再婚、さらに2013年にはMさんと再々婚した。平尾さんが一昨年に亡くなり、60億円ともいわれる遺産をめぐり勇気とMさんが対立。勇気がMさんが社長を務める「平尾昌晃音楽事務所」の「代表取締役の職務執行停止」などの仮処分を東京地裁に申請。しかし、本紙などの報道で16日までに申請が却下されたことが分かった。
勇気は却下されたことを認め、決定を不服とし抗告することを決意。さらに25日に会見を開くと発表した。会見では新たに判明した不正や「Mさんを許すことができない理由や風評の数々、考えられないような疑惑についても公表させていただく」と“暴露”を予告している。「いかにMさんが危険で傲慢(ごうまん)な存在かを世間に公表させていただく所存」と説明し、自らの正当性を訴えた。
また勇気は提訴を決意してから停止していた音楽活動を3月から再開することも明らかにした。