【サッカー】川崎初V レアンドロダミアン弾 連覇王者、まず19年1冠2019年2月17日 紙面から
◇富士ゼロックス・スーパーカップ 川崎1-0浦和国内サッカーのシーズン到来を告げる恒例の富士ゼロックス・スーパーカップは16日、埼玉スタジアムで行われ、昨季J1で2連覇を果たした川崎が1-0で天皇杯覇者・浦和を破り、初優勝した。賞金は川崎が3000万円、浦和が2000万円。川崎は後半7分、相手ペナルティーエリア内での混戦からのこぼれ球をFWレアンドロダミアン(29)が左足ミドルで豪快に突き刺した。今季Jリーグは22日のC大阪-神戸戦(ヤンマー)で開幕する。 昨季のJ1王者が、新加入で期待されるエース、レアンドロダミアンの初ゴールで勝利を飾り、幸先良く今季一冠を手にした。 ブラジル代表のロンドン五輪得点王が、名刺代わりの一発を決めた。0-0で迎えた後半7分、左サイドからゴール前へクロスが上がった。 188センチの高さを生かして頭で落とすと、バウンドしたボールは、中村と相手DFに当たって再び目の前へとこぼれてきた。「難しいと思ったが冷静に自分のタイミングで打てた」と、それを左足で振り抜き、ゴールネットを揺らした。 レアンドロダミアンはクロスが上がった瞬間、「キャンプ中に、G大阪との練習試合で(小林)悠が同じようにヘディングで落としてゴールを挙げていた」とシーンが浮かんだという。そして「悠とゴールを決めたらやろうと話していた」と、得点後のパフォーマンスでは漫画&アニメ「ドラゴンボール」で登場キャラが合体するときの技“フュージョン”のポーズも披露した。 初の公式戦。決定力を見せつけただけではなかった。試合開始から後半34分に途中交代するまで労を惜しまず前線からプレスを仕掛け続ける姿を見せ続けた。 「ブラジル時代からやってきたことだよ。チームとして勝利することが大事だからね」 デビュー戦で高さ、決定力、そして献身性を見せつけた。川崎の洗練されたパスサッカーに、それだけの新たな武器が増えた。 「もっともっとこのチームにタイトルをもたらしたい。重要なのはチームがタイトルを取ることだけど、その中で得点王を取れれば一番いいね」 3連覇に向けて視界は良好だ。今年の王者の最前線には、頼もしくも強烈な点取り屋がいる。 (馬場康平)
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