正真正銘のプロ初安打だ。新人の滝野が北谷組から派遣され「2番・左翼」で先発すると、3回の第2打席に141キロ直球を捉え、左前へ待望の初安打を放った。
「1打席目に当てにいってしまったので、しっかり振ろうと思っていったのがよかった」
前日のシート打撃で初安打を放っていたが、対外試合では11日のハンファ戦から4試合、8打席目にして初めて「H」のランプをともした。
足でもみせた。5回にも左前打で出塁すると、友永の右前打で三塁まで進塁。4番・阿部の打席の2球目に友永とともに重盗に成功。本塁への盗塁を記録した。
「(三塁ベースコーチの)英智コーチから、投手に返球せず、球が浮いたら行け、と言われていた。やっと足でアピールができたかなと思う」。50メートル5秒9の俊足を披露するなど、3打数2安打1盗塁の活躍に白い歯を見せた。
今後に向け「1軍の試合でも結果が出せるようにしたい」と意気込んだ。 (鹿嶋直樹)