【ドラニュース】石川翔、ユーチューブでカーブ研究2019年2月17日 紙面から
開幕1軍を目指す2年目の石川翔投手(19)が16日、北谷のブルペンで新球のカーブを試した。インターネットのユーチューブを駆使して、ソフトバンク・武田の「ドロップカーブ」を参考にして導入。19日のDeNAとの練習試合(読谷)での実戦配備も視野に入れている。 勢いよく踏み込んで放たれた球は、大きく沈み込んでミットに収まった。時折「カーブいきます」と聞き慣れない宣言をしては、10球ほど新球を試した石川翔は「初めての割には良い方じゃないですか」といたずらっぽく笑った。 きっかけは14日のロッテ戦後、阿波野投手コーチにかけられた言葉だった。「三振が取れる変化球があるのに、ストライクを取れる球がない」。この試合、石川翔は2イニングを投げて1失点。マウンドに上がった4回、いきなり2三振を奪いながら、四球と2連打で失点した。ボールが先行し、カウントが不利になったところを狙われた。 カウントを稼ぐために模索した一手がカーブ。それも、球界随一の使い手から盗もうと考えた。「ユーチューブで『武田翔太 カーブ』で出てきました。カーブといえば誰かなと思って」 動画で見ると、通常のカーブより親指を人さし指に近いところに置き、球を「抜く」のではなく「押し出す」イメージで回転をかけているのだという。「普通のカーブは緩みながらいくんですけど、途中で加速するような感じ」。急激に落ち、打者には加速したように見える武田のカーブ。習得できれば、課題克服の妙策になる。 現状の完成度は「30%くらい」とのことだが、「19日に投げますよ」。次回の登板予定となっている19日のDeNA戦で、早速試す考えを明かした。新球に磨きをかけ、開幕1軍をぐっと引き寄せたい。 (佐藤健志朗)
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