【ドラニュース】平田、バットメーカーに試合中直電 2タコで違和感「重心ずらして」2019年2月17日 紙面から
中日の平田良介外野手(30)が16日、読谷球場での韓国・ハンファ戦に「3番・右翼」で先発出場。2打数無安打ながら新バットの感触を確認し、即座にメーカーに修正点を伝えた。ドラフト6位ルーキー・滝野要外野手(22)=大商大=は安打と好走塁でアピールした。試合は4-4で引き分けた。 出る以上は打てるに越したことはない。平田の今季初実戦は2打数無安打。手応えを聞かれ、「そこまで良くはない」と苦笑したのも当然だろう。それでもその2打席は大きな意味がある凡退だった。 「投手の球に慣れていないことを加味しても、バットの出方で感じたところがあった。いろいろ見えたところがありました」 1回2死の第1打席は中飛。3回2死一、二塁の第2打席も左飛に倒れた。特に平田が気になったのは第2打席。「昨年までのバットなら捉えられている。バットが変わったのを感じた1打席だった」と強調した。 具体的にはこうだ。相手の助っ人左腕が投じた139キロの直球を、タイミングとしては芯で捉えたはずだった。現実には芯を外した。「ヘッドの出てきてほしいところが出てきてくれていない」。差し込まれた感覚になった。 今季はメープル製のバットを使う。昨季まで愛用していたアオダモ製に比べて、「しなり」が乏しい。それがイメージしたスイングと実際とのズレを生んだのだろう。実戦でこそ得られた感覚。平田の次なる動きは速かった。 「すぐにメーカーに電話しました」。打席を終えて退くと、即座に担当者の携帯電話を鳴らした。「重心をもう少し芯に近いところにしてほしい」。振った際に打者が感じる「重心」。今はバットの先端にある。それをグリップ方向にずらして「芯に近いところ」に変更するオーダーだった。
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