大阪市の土地信託事業で経営破綻した遊園地「フェスティバルゲート」(浪速区)の跡地開発で、落札したパチンコ店大手のマルハン(京都市)は8日、パチンコ店を中核とする新施設案を公表した。橋下徹市長は同日の記者会見で、容認する姿勢を示した。
同社によると新施設は2階建てで、1階にパチンコ店、2階に量販店や飲食店が入居する計画。
市は2009年に同社と交わした土地売買契約で、今年3月まではパチンコなど風俗営業を禁じていた。市長は同日の記者会見で「(期限を経過しており)パチンコを禁止できない」と述べた。
同社は今秋に韓流テーマパークを開業予定だったが、日韓関係の冷え込みなどを理由に今年1月、市に計画変更を申し出ていた。
契約では5年以内の事業の履行も義務付けているが、施設は未着工。市は7日の幹部会議で、違約金の扱いなどをマルハン側と協議する方針を決めた。