徳島県・鳴門ボートのGI「第62回四国地区選手権」は15日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、4号艇の河野大(30)=徳島=が4コースからコンマ11のSで1Mの競り合いを横目にまくり差しを決め、GI初優出で優勝。賞金450万円を獲得した。2着は興津藍が入り、重成一人に競り勝った市橋卓士が3着に入った。人気を集めた1号艇の重成は4着に敗れた。
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河野がGI初優出初優勝をつかんだ。優勝戦は4コースからコンマ11のS。イン重成と3号艇の市橋が競り合う間に、鮮やかなまくり差しで抜け出した。「信じられない。初優勝のときも泣いちゃったけど、今回も…」。表彰式で地元ファンの前に立つと、目に涙が浮かんだ。
1月に地元の正月シリーズ優勝戦でまさかのF。「すごく迷惑をかけてしまった」と振り返るが、その悔しさをバネに今節まで5節連続優出の快進撃を続けた。そして正月と同じ4カドからGIタイトルを手中にした。
本来ならこの優勝でSG・クラシック(3月16~21日・戸田)への出場権を獲得できたが、F休みのためその大舞台には出場できない。中大出身の“インテリレーサー”は「正月のFがあったから、今回の優勝がある。また自力でSGに出られるように頑張りたい」と晴れやかな笑顔で飛躍を誓った。