津市出身で1月に現役を引退したレスリング女子五輪3連覇の吉田沙保里さん(36)が15日、母幸代さん(64)と三重県庁を訪れ、「これまで応援してくれたおかげで、頑張ることができた」と、鈴木英敬知事に引退を報告した。
吉田さんは引退後の生活では「朝練のことを考えずに寝られるようになった」などと話し、同席した県職員や報道陣の笑いを誘った。
今後の活動については、「聖火ランナーとかができたらうれしい」と関心を示した。さらに、「東京五輪に何らかの形で携わっていきたいが、コーチに入れるかどうかは決まっていない」と述べた。
鈴木知事は「これからも沙保里スマイル全開で、日本中の人たちを笑顔にしてください」とエール。吉田さんは津市役所も訪れ、前葉泰幸津市長にも報告。市役所1階の特設パネルにサインし、「応援ありがとうございました」と書き込んだ。
県は、長年にわたり広く県民に親しまれ、希望を与えるなどの功績があったとして、今年新設した「三重県民栄誉特別功労賞」を吉田さんに授与することを決めており、4月13日に津市で表彰式を開く。