【芸能・社会】平尾昌晃さん三男の仮処分申請却下 遺産問題で東京地裁2019年2月16日 紙面から
一昨年7月に79歳で亡くなった作曲家平尾昌晃さんの三男で歌手の平尾勇気(37)が、平尾さんの遺産を巡り、昨年9月に平尾さんの妻Mさんを相手取る法的措置を取った問題で、東京地裁が勇気から申請されていたMさんの「取締役の職務執行停止」などの仮処分申請を却下したことが15日、分かった。勇気側は地裁の判断を不服として抗告するものとみられる。 Mさんは、一昨年10月に平尾さんの音楽事務所などの会社社長に就任した。この就任について会社の株主でもある勇気は「社長就任の経緯に不正があった」「株式を不正に操作した疑いがある」などとして「取締役の職務執行停止」を求めた仮処分申請を東京地裁に行い、昨年暮れまで審尋が行われていた。 Mさんの所属事務所関係者によると、14日までに東京地裁から仮処分申請を認めない旨の書面が届いた。勇気側にも同内容の書面が届いているという。 勇気の所属事務所によると、勇気は地裁の決定を不服として抗告の手続きをとる構えで、あらためて会見を行う準備も進めていることを明らかにした。 平尾さんの遺産は、印税などを含め60億円に上るという見方もある。勇気は昨年9月末に会見を開き、法的措置を取ったことを明らかにし「Mさんの行動は絶対許せない」などと話した。一方、Mさんは「私が遺産を独り占めするような報道もありますが、遺産分割については相続人間で話し合っている。勇気さんも含め意思統一はしており、申し立ては心外」などと話していた。 平尾さんは勇気の母と離婚後、2013年にMさんと結婚した。
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