サッカー日本代表が招待されて出場する南米選手権(6月14日開幕・ブラジル)を巡って、ドイツ1部・ブレーメンが所属するFW大迫勇也(28)の派遣を拒否している問題で、日本代表の森保一監督(50)は15日、「(アジア杯で負ったけがの影響で)大迫がプレーできなくなったことは非常に残念」としながらも「全ての選手を見た上で、必要であれば招集させていただきたい」と語り、あくまでも最強チームの編成を目指す意向を示した。
東京都内で開かれた2020年東京五輪に向けた指導者対象の研修会後、取材に応じた。
ブレーメンが大迫の派遣拒否を公式に表明したことについて、同監督は「貴重な戦力が代表活動の後に使えなくなった。(拒否表明は)感情的にはあり得ること」と理解を示した。
ただ、今夏の南米選手権に加え、来年の東京五輪も基本的には日本側に選手拘束力がないことが編成上のネックになる可能性もあるが、指揮官は「全ての選手を選択肢として持たせてもらい、そこからベストなチーム、最強のチームをつくれるようにという考え方は変わらない」と基本姿勢はぶれなかった。 (松岡祐司)