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【ドラニュース】

滝野、12打席目ついに初安打 ロメロから打ったのは1人だけ

2019年2月16日 紙面から

シート打撃でロメロ(手前)から左前打を放つ滝野=北谷球場で(高岡辰伍撮影)

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 中日のドラフト6位・滝野要外野手(22)=大商大=が15日、北谷球場でのシート打撃で、好投のロメロから「左対左」のハンディも苦にせず、一人だけ安打を記録。実戦形式で初の安打で1軍残留をアピールした。

 白球がショートのグラブの上を越えていく。レフト前で弾むと、一塁ベースを回ったところで滝野の白い歯がこぼれた。シート打撃とはいえ、実戦形式、練習試合と合わせて12打席目でついに初ヒットが飛び出した。「良かったです。心が楽になりました」。胸をなで下ろした。

 打ったのは豪腕ロメロからだった。初球の外寄りカーブ。崩されることなく、コンパクトなスイングではじき返した。ドラフト6位の最下位指名ながら、キャンプ1軍を勝ち取った。ただ結果が出ず、「気にしていました。自信もなくなるし、(1軍に)おらせてもらっていいのかと」と悩んだ。そんなモヤモヤを自ら晴らした。

 オフだった13日、携帯電話に保存してある画像をじっくりと見た。大商大のユニホームに袖を通し、プレーする去年の映像だった。そこにはグリップを一握り短く持って振る自分の姿があった。プロの世界で負けないと、バットを振り回していた今の姿と全く違った。「持ち味は外野の間を抜く打撃」とわれに返った。14日は屋内運動場でバットを短く持ち、打ち込んだ。初安打もそのスタイルで生まれた。

 キャンプ序盤は厳しい練習に、ルーキーならではの気疲れも重なり、夜の8時に眠りに落ちることもあった。多くの日が9時台には布団に入っていた。それも慣れと、先輩選手と積極的にコミュニケーションをとったおかげで、今では急激に睡魔に襲われることもなくなった。

 

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