| 戦闘機VS戦闘機 ちょっとやってみました。 第1法則 第2法則 ランチェスターの法則に付いては下記を参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/ランチェスターの法則 現状 航空自衛隊 F15J 202機 F2 90機 F4 90機(年度末に70機へ) 中国空軍 J7 600機 J8-2 100機 J10 100機 J11 220機?(輸入の艦上型Su30MMkを除く) 出所:Wikipedia ここで実際の稼働数をだしていきます ■各国の稼働数 航空自衛隊 F15について 空自ではF15DJを訓練機として45機ほど可動しいるため -45機 また可動率90%なので157×90%=135=135機 F2について 現在94機調達、92機配備の中でF2Bは32期なので -32機 稼働率もF15と同様と仮定して 60×90% =54=54機 F4について 現在90機中訓練機数は不明。 退役が始まっておりF2と同様と考えるには酷なので -22機 稼働率はF15と同様 68×90%=61.2=61機 ※損耗予備機については可動機に含みました 中国空軍 稼働率は日本語サイトではわからないので wikiのロシア空軍の稼働率68~89%を中国分下げて 国産化を加味して一律およそ65%と仮定しました。(J10のみ70%) また訓練機数は自衛隊の訓練機割合と同じに(F15 22%F2 35% F4 24%) 平均27%。これを当てはめました。 しかしJ7が恐ろしく訓練機数が多くなるのでJ7のみ 当てずっぽの14%としました。 J7について 現在配備数が最も多い戦闘機であり老朽化が最も進んでいる。 訓練機は84機 なので -84機 稼働率は65% 516×65%=335.4=335機 J8-2について 訓練機数は 27機 なので -27機 稼働率は65% 73×65%=47.45=47機 J10について 訓練機数は 27機 なので -27機 稼働率は70% 73×70%=53.29=53機 J11について 訓練機数は 59機 なので -59機 稼働率は65% 161×65%=104.65=105機 ※中国空軍に付いては具体的な数字に乏しいのであくまでも目安程度です ■各国の戦闘機の性能差・訓練錬度 ココでは戦闘機の性能と訓練錬度を用いて ランチェスターにおけるEを考えていきます。 (Eとは:能力・練度・兵器の性能に関わる係数) 1.戦闘機の性能差 戦闘機の性能は一律世代という形で分ける。 緒論あるが、アビオニクス・機体・搭載兵器などを鑑みて 世代間の性能差は自然対数のべき乗をした関数に近似すると仮定し適用した。 また同じ世代では同じ性能としている。下記画像が性能差の関数である。 ※この性能差関数は1世代戦闘機を1(自然対数のe)としている。 上記の表から、例えば5世代戦闘機は1世代戦闘機の54.6倍性能が向上して(強くなって)いることになる。また第5は第4の2.72倍といった形になる。以上をまとめた物が世代間係数(G)である。ことにする。下記に示す。 2.訓練錬度 訓練練度はそのまま飛行訓練時間に等しいと考え、年間訓練飛行の時間を適用する。 諸説あるが 航空自衛隊 200時間 中国空軍 120時間 根拠についてはURLへ。元パイロットの証言から引用。 ここで単純に200時間を1として120時間の割合を求めると 航空自衛隊対中国空軍の 訓練飛行時間比は1:0.6となる。 練度の差でかい! これだと余りにも差が出るので 慣熟飛行に要する時間90時間を基準として そこからどれだけ戦闘訓練に費やせるかを求めることにしました。 よって90時間を基準とした(空自:中空=200/90:120/90) 航空自衛隊対中国空軍の 訓練飛行時間相対比は2.2:1.3となる。 よって中国空軍にかける係数は 0.59 同様に航空自衛隊にかける係数は 1.69 これを訓練時間係数(T)と呼ぶ。ことにする。 あれ、もっと開いたぞ! でもこっちのが意味的には合ってるからこっちを適用します。 ■ランチェスター第2法則における戦闘 上記で求めた稼働数と性能・練度で当てはめて計算を行う。 http://upload.wikimedia.org/math/f/f/8/ff82030e4c6c6ec231dcc896ba457a76.png A0はA軍の初期の兵員数 Atは時間 t におけるA軍の残存する兵員数 B0はB軍の初期の兵員数 Btは時間 t におけるB軍の残存する兵員数 Eは武器性能比(Exchange Rate)=(B軍の武器性能)÷(A軍の武器性能) (軍の戦闘力)=(武器性能)×(兵員数) ここ各々の式に変換 At>EBtの時(つまりAが勝利する場合) At=√A0^2-EBt^2 EBt>Atの時 Bt=√Bt^2ー1/E*A0^2 と成る点に注意したい! 間違えると大変です。 公式は 残存兵力= √Aの初期兵力^2-世代間係数T×訓練時間係数G×Bの初期兵力^2 となります。 1.総当り戦闘(機種VS機種) 表にまとめました 【講評】 全体的に見てやや航空自衛隊が勝利しているといったところでしょう。 7勝5敗といった結果です。 特に航空自衛隊のF15は圧倒的勝利を修めています。 やはり稼働率の高さと訓練時間の長さがその勝利の要因と言っていいでしょうね。 そして、やはりというか、F4は1勝3敗と完全に息が切れてしまっていますね。 意外に現実的な結果かなぁと。 中国空軍のJ7はJ7VSF2、J7VSF4の場合、世代が遅れていても 数でF2とF4を圧倒していますね!凄い! 侮れないのがJ11です。世代が一緒で数も有るのでF2が完全に押されてしまいました。訓練時間が低くても数で押せる。まさにランチェスターの法則ですね。 勝手にランキング(゚∀゚) 一言 1位 航空自衛隊 F15 4戦 全勝 流石のF15 2位 中国空軍 J11 3勝 2勝1敗 今後も侮れないNo1! 3位 中国空軍 J7 3戦 2勝1敗 数の怖さ知る・・・ 4位 航空自衛隊 F2 4戦 2勝2敗 対艦番長大健闘GJ 5位 中国空軍 J10 3戦 1勝2敗 国産・数次第で上位へ 6位 航空自衛隊 F4 4戦 1勝3敗 早く次期FXをぉぉぉ! 7位 中国空軍 J8-2 3戦 全敗 退役間近なのでね まとめ あくまでもランチェスターの法則を使ったお遊びです。 実際の戦闘は4対4で行ったり、複合的な作戦を行っていたり、中には機体の性能差が如実に出てくる場合や、エース級のパイロットが出てくる可能性も大いにありえることかもしれません。 これは一般的に言われている空軍力の目安である「稼働率と訓練飛行時間」の概念をランチェスターの法則に当てはめただけです。 なのであんまり信用が低い値というわけでは無いですが、実際に計算してみたらこうなったという結果ですので悪しからず。 何か意見・改善して欲しい点・質問等はコメント欄へどうぞ! もちろんこんな事をやって欲しいでも結構ですので ご意見お待ちしてます(`・ω・´)ゞ 28.7.2010 ごーきん |
この記事に
なかなか興味深い結果ですね♪
それにしてもF-4はよく言われますが、なんとなく予想通りな結果ですね。
那覇がF-15に交代して良かったですね。
[ ラタトクス ]
2010/7/30(金) 午前 0:43
返信するラタクトスさん>
お久しぶり(`・ω・´)ゞ部隊勤務はどうですか?
楽しくなってきましたかな(^ω^)
意外に、それなりの結果になって自分自身びっくりですね~
沖縄のF15は意味が有ると言うのをランチェスター大先生は教えてくれたわけですよ。僕も良かったと思います。
ただ、海軍に引き渡されているSu33MMKが勘定に入ってないで気は抜けませんが。。。
[ ごーきん ]
2010/7/31(土) 午後 10:56
返信する悪くないと思います。現実的な数字だと思います。
日本はイージス搭載艦の比率をもっと増やすべきだと思うんですが・・・・現在47の護衛艦(広義の意味での護衛艦)+6隻のイージス搭載艦がありますが、全体53艦の約9%を占めるイージス艦の数を今後5年~20年で24~31隻(全体の艦隻数の60%かその程度)に増やすべきだと思うんですが・・・・防空網の強化と護衛艦としての汎用性、それに弾道ミサイル防衛に対するある程度の期待と万能性では地上でペトリオッドを用意するよりも遥かに有効かと思うんですが・・・その辺はどうなんでしょうか?
僕は現状の予算でやっていくには無理な部分があると思います。GDPにおける防衛費の割合を1%→2%に増やした方がより有用な防衛体制を敷けると思うんですが(中国軍に対して)
[ 日記ー ]
2010/12/30(木) 午前 11:57
返信するMASAHIROXXさん>お久しぶり(`・ω・´)ゞ
イージス艦というと、マスコミでも騒がれてなんとなく強い軍艦のイメージが先行しています。確かに戦闘能力は他の駆逐艦や護衛艦、フリゲートに比べれば優っているという点はありますが、一番はやはりSPY1Dや同時多目標攻撃の出来るイージスシステムでしょう。
イージス艦一隻で他の艦船の指揮・捕捉などなどを代替し艦隊としての「ディフェンス・オフェンス・システム」を構築する能力にあります。要は洋上戦闘攻撃型AWACSと思ってもいいでしょうね。全艦船をイージス艦に変えるには莫大なコストが必要になり現状では不可能です。つまり、艦隊の必要数に応じてイージス艦を配備することが効率がいいわけですね。
[ ごーきん ]
2011/1/11(火) 午後 4:41
返信するまた、PAC3システムとSM3との違いが有るのでどちらを減らして、どちらかを増やすということはBMDとして成り立たなくなってしまいます。これは弾道ミサイルのミッド・コースでの迎撃を担当するのがSM3、ターミナル・コースを担当するのがPAC3システムです。発射段階で迎撃できる、巡航ミサイルでも配備出来ればまた別ですが。
[ ごーきん ]
2011/1/11(火) 午後 4:45
返信するGDP比1%を2%に増やすには?これは財政学の問題といえるかもしれません。
民主党が散々槍玉に上げた「公共事業」でうすが、結局地域経済、雇用促進などの効果により無駄とは言えない部分で有ることが浮き彫りになりました。
現状の国家予算で防衛費捻出は困難を極めるでしょう。もし2%なれば560兆円の2%は11兆2千億円です(22年度国防は4兆5千億円)なので単純に3倍弱の増額になり、国民の反対も必須でしょうね。。。。難しい。。
[ ごーきん ]
2011/1/11(火) 午後 4:50
返信するなるほど、確かに・・・・軍備の急な増強は無理があるようです。
・・・・確かにSM3が改良でもされない限り難しいかもしれません。
イージス艦の隻数は最新の考え(自分の)では12隻程度、+護衛艦は現状の47隻(内、ひゅうが型3隻・22DDH3隻に変更)で潜水艦は22隻程度(新・防衛大綱の数)がいいと思います。
軍事費の必要に応じての増額は必要かとは思いますが、なるほど・・11兆を超えるとなれば確かに中国を刺激してしまいますねw
(今の国会ではどのみち通りませんが<笑>)
[ 日記ー ]
2011/1/12(水) 午前 1:03
返信するう~ん。中国がDF21-Dと言う地対艦ミサイルを初期配備し終えたそうです・・・・・。射程距離が2150kmで空母キラーとも呼ばれ多弾頭で防御が難しいらしい。イージスのSM‐2(最新ブロック)で完璧に防御できないんでしょうか?・・・・もう日本は原潜を持つ以外に有効な抑止力がない様な気が・・・・
[ 日記ー ]
2011/1/16(日) 午前 7:23
返信するMASAHIROXX さん>DF21Dに関してはいろいろ言われていますが大方J20同様あまり影響が無いと考えられています。実際にDF21Dについては発射試験を経ないまま開発完了し部隊配備を行っている点が指摘され、通常のDF21を「空母打撃隊」として第2砲兵隊から移設しただけという観測が非常につよいようです。China's Anti-Carrier Missile Not Yet Effective: Analysts Ju Li-chyun 2011-01-04 19:14 (GMT+8)http://www.wantchinatimes.com/news-subclass-cnt.aspx?cid=1101&MainCatID=11&id=20110104000089
つまり、脅し倒しだと、米海軍は考えているようですね。多弾道弾のもDF31においても米国本土と艦隊攻撃を念頭に置かれた戦術を駆使する予定です。http://www.softwar.net/dongfeng.html
[ ごーきん ]
2011/1/17(月) 午後 5:56
返信するまあ果たして、といったところでしょう。当面は「空母キラー」としての名前ばかりが先行して運用実態を伴わない脅威として認識されると思います。
要は、あんま気にすんな。って事ですね。
[ ごーきん ]
2011/1/17(月) 午後 5:56
返信するなるほど、事実だとすれば驚異的な兵器を中国が配備したと思ったんですが、見かけ倒しですね?それならある程度安心ですけど・・・w
しかし、実用性が備われば恐ろしい兵器になりますね、傑作ポチ☆
[ 日記ー ]
2011/1/22(土) 午前 11:51
返信する中国の最近の技術力からはもっと稼働率は高いはずです(^O^)/
国防予算の推移から十年後の機種と機数の割り出しも可能のはず(^O^)/
未来の方が多くのひとが興味深くおもうはず(^O^)/
だれもが将来を知りたいからです
[ Kin1 ]
2011/6/22(水) 午後 8:53
返信する現状ではイージス艦の追加が必須ですね。但し将来のにもFCS-3Aを拡充して依り多くの同時攻撃や弾道ミサイル迎撃機能の獲得の研究も進めた方が良いでしょうね。
そして弾道ミサイル迎撃機能を獲得出来たらソレを使って佐渡、対馬、隠岐等に地上設置型の弾道ミサイル迎撃用の基地を設置して共産圏からのミサイルの迎撃を図るという方向で良いでしょう。
ソレまでは出来るだけ速く
全てのイージス護衛艦をベースライン9+BMD3.6にアップデートする必要があるでしょう。
[ exp**ure_*43*jp3 ]
2014/6/17(火) 午後 9:11
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