皆さん、2014年の総選挙を現場でご覧になっただろうか?
ここ数年の新規のファンにはもはや過去の記憶かもしれない。
だがその現場に立ち会ったファンにとっては
途轍もない歴史の一ページとの遭遇だったと思う。
それぐらい長いAKBGの歴史の中でも語り継がれる瞬間だった。
だがこれはもちろん表上の綺麗ごとだけではなく
裏側ではネットを通じた情報戦の帰結だったともいえる。
まさに革命家の指原を支持する者達とAKBを守る者達との激しいぶつかり合い。
そしてその争いに巻き込まれ翻弄された一人の女性。。。
そう、それが渡辺麻友だったといえる。
彼女のアイドル人生をずっと眺めてきた人間からすれば
本当に壮絶だったし悲運の子だったと言えるかもしれない。
AKBの変質と共に迫り来る革命の波に襲われたグループの中で
AKBを愛する気持ちから敢えて人柱として運命を受け入れた。。。
王道という古典的なアイドル象を頑なまでに守り抜く裏で
彼女にAKBの存亡を委ねてしまったファン達。
そんな2014年の総選挙を改めて振り返る。。。
この年の総選挙も下馬評は圧倒的に指原だった。
前年に恋チュンもブレークしまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで
AKB内での地位を固めつつあった当時の指原。
そしてその支持者達もまさにわが世の春を謳歌していた。
今回も2連覇をさせて指原の偉大さをAKBのファン全体に
見せ付けてやろうとばかりにネット上でも大いに沸いていた。
その圧倒的な士気の中ではもはや彼女に抗するなど
無謀であり不可能なような雰囲気に覆われていた。。。
あまりに強い指原の存在の前に運営もイベントの
盛り上がりを危惧したのがとんでもない暴挙に出る。
それが指原退治なる大々的なキャンペーンだった。
そしてその対抗馬として浮上したのが前年で
優子との争いに敗れた麻友だったわけだ。
だがそんな外野の喧騒など関係なく麻友のファンにとっては
この総選挙のイベントでの一位は何より大切だった。
ずっとAKB一筋でアイドル道を守り続けてきた麻友に対して
何とかファンからその感謝を伝えたかったのだ。
しかしその前に圧倒的な壁として立ちはだかる指原の存在があった。
正直言って麻友のファンだけではとても相手にならない。
自分もそんな威圧感と絶望感に当時は侵されていた。。。
「まだ指原を押し上げるのか?もういい加減にしろよ。
今度は麻友の番なんだから大人しくしていてくれ」
心の声がこう叫んでいた。
当時、麻友を応援していたファンのほとんどの偽らざる想いだっただろう。
そんな中で繰り広げられた指原へのアンチキャンペーンで
OGも加勢しながら何とか拮抗するための空気作りをした。
これに対してネットの指原の支持者達は猛烈に反発する。
運営が介入してこんな不公平なキャンペーンをしていいのか?
そんな卑怯な手には屈さないとばかり益々燃え上がる
選挙熱で逆に指原の2連覇はより現実になったかに見えた。
あの当時麻友が本当に指原に勝てると思っていたファンが
どれだけいるだろうか?と考えても恐らくは少数だろう。
あの奇跡の逆転劇を呼び込んだ要因は沢山あるだろうが
何より崩壊するAKBを守りたいというファン達の想いの結晶。。。
それが途方もないエネルギーとなって麻友を押し上げたのでは?
だがこの大逆転での麻友の戴冠と指原陣営の敗北という結果が
救いようのない新たな紛争の起点となってしまった。
この後に起こる麻友への強烈な向かい風とネガキャンによって
残酷にも容赦なくAKBを崩壊へと導いていくことになる。
それを主導した人間達の暗躍と共に。。。
続く。。。
以上