清涼剤になる眺め | 痩せ姫の光と影

清涼剤になる眺め






昨日、パソコンの「ピクチャ」に保存された痩せ姫画像を見ながら、

夏服の彼女たちの姿ほど、猛暑を忘れさせてくれる存在はない、

と、改めて実感した。


そこで、谷崎潤一郎が「細雪」で造形した天然痩せのヒロイン、

雪子についての描写を引用。


「濃い紺色のジョウゼットの下に肩甲骨の透いている、

いたいたしいほど痩せた、骨細な肩や腕の、

ぞうっと寒気を催させる肌の白さを見ると、

俄に汗が引っ込むような心地もして、当人は知らぬことだけれども、

端の者には確かに一種の清涼剤になる眺めだとも、思い思いした」


今の時代はそれ以上に細い、涼しげで爽やかな容姿をした痩せ姫が、

薄着をして夏をすごす。


その姿が、自撮りなどによって、ネットに記録され、

見る者の癒しとなる。


上の画像は、インスタで見つけたもの。


一方、下の画像はVKで発掘。






どちらも、清涼剤であるとともに、

芸術的な雰囲気すら漂い、美しい。