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【プロ野球】

16日紅白戦は輝星VS柿木 栗山サプライズで甲子園決勝再現

2019年2月15日 紙面から

バレンタインデーで贈られた沖縄の菓子「サーターアンダーギー」をお互いの口に持って行き、笑顔を見せる日本ハム・吉田輝(左)と柿木=国頭で(七森祐也撮影)

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 日本ハムのドラフト1位の吉田輝星投手(18)=金足農=が16日の実戦デビュー戦となる紅白戦(国頭)に先発することが決まった。相手の先発はドラフト5位の柿木蓮投手(18)=大阪桐蔭。栗山英樹監督(57)ならではのサプライズで、いきなり昨夏甲子園大会の決勝戦が再現される。

 米国アリゾナから沖縄入りした栗山監督がすぐに向かったのが吉田輝、柿木が汗を流す国頭だった。2人のブルペンを見守り、そして先発を伝えた。「『えっ』みたいな感じではなく『当然です』みたいな感じだった。この2人が先発して、チームに、そして日本の野球に対してメッセージを送ってくれると思う。甲子園の再現ってあまりないよね」。指揮官ならではの演出だった。

 2人の反応は対照的だった。決勝で敗れた吉田輝は「あのときはボロボロだったので。抑えたい」とリベンジに燃える。一方の柿木は「決勝戦のことを考えるし、ワクワクします」と前置きしつつ、「けれど、いつまでもそんなこと考えていたら上にいけない。意識せず一番に自分のこと考えたい」とどこまでも冷静だった。

 2人は宿舎も同部屋で意気投合しているからこそ舌戦も。吉田輝が「部屋に戻ったら次は勝つと言いたい」と話せば、それを聞いた柿木は「夏は勝たせてもらっているので、上から返そうかな」とニヤリ。初実戦を前にしても自然体。場慣れしている2人だからこそのやりとりだった。

 この日は同じタイミングでブルペンに入り熱投をみせた。吉田輝は「毎日しっかり調子が上がってきている」。柿木も「体の状態は良い」と頼もしい。吉田輝は「異次元」と話す清宮と対戦する可能性もある。あの夏から半年。特別な2人の特別な時間が始まる。(土屋善文)

 

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