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zoom RSS 公認会計士高田直芳:『超入門微分積分』神永正博

<<   作成日時 : 2016/10/21 01:00   >>

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超入門 微分積分
神永正博



先日、東京神田の古本屋街をまわって、三省堂書店に立ち寄り、何気なく手にしたのが上掲書籍。
パラパラとめくっているとき、「ワイエルシュトラス関数」という語が、目に飛び込んできました。

「おっ!」と思わず背筋が伸びる。

俗に「YL関数」と表記されます。
私にとって、因縁のある関数です。

「YL関数」との因縁は、いずれ改めて述べるとして──。
(微分方程式の知識がないと不可能なので、たぶん、お蔵入り)

上掲書では、株価チャートを例にして「ワイエルシュトラス関数」が説明されていました。
【資料1】超入門 微分積分』神永正博

「世の中、微分可能な関数ばかりだ」と誤解されていることは少なくない。微積分の本にも、そのような記述があったりする。

たとえば、「株価の変動のグラフは微分できるので、その株が以後、上がるか下がるかがわかる」などという記述があったら、それは眉唾ものである。

(途中略)もちろん、確率微分方程式を駆使しても、株価を予想することはできない。


なぜ眉唾ものなのか。
それにもかかわらず、ビッグデータや人工知能AIを駆使した「株価予想システム」に、人はなぜ群がるのか。

そのカラクリも、上掲書で説明されています。


「パップス・ギュルタンの定理」に関する説明も面白かった。
この定理は、積分を利用して、ドーナツやベーグルなどの、回転体の体積を求めるものです。

いまの小学生は、中学受験対策として、「パップス・ギュルタンの定理」を学んでいることが紹介されていました。


次の関連記事では、「高校時代に微分積分や標準偏差などを忌避した公認会計士が、それなりの割合で存在すること」を紹介しました。
【資料2:関連記事】

次の関連記事で紹介したように、何とかの一つ覚えの古典派会計学を信奉している人たちには、微分積分など関係ない話でしょう。
【資料3:関連記事】

次の記述は、その通りだと思います。
【資料4】超入門 微分積分』神永正博

微積分は、純粋な興味だけで発展してきた数学ではない。微積分に登場するさまざまな概念や計算技術は、理由なく出てきたものではなく、いかなる概念、計算技術にも、目的意識が必ずある。

微積分は体系化された学問だが、実際のところ、それは膨大な方法論の集積である。深遠な部分もないわけではないが、大部分は「こう考えたらうまくいった」という話を集めたものなのだ。


上記【資料3:関連記事】で紹介した古典派会計学は、企業のコスト構造を、1次関数の単利計算で解き明かそうとします。

管理会計のCVP分析(損益分岐点分析・線形回帰分析)しかり。
企業会計審議会『原価計算基準』の、予定原価計算や標準原価計算しかり。

直接原価計算や活動基準原価計算も、1次関数の単利計算構造で説明されます。


「いや、それは誤りだ。企業のコスト構造は、『無限連鎖の複利計算構造』で解き明かされるべきである」と、私(高田直芳)は考えました。

ここでいう「誤りだ」というのは、線型回帰分析や1次関数そのものが「誤りだ」というのではなく、何の思慮もなく管理会計論や原価計算論に線形回帰分析や1次関数を持ち込む方法論が「誤りだ」という意味です。

正しい方法論を探して辿り着いた目的地の一つに、「ワイエルシュトラス関数」がありました。

次の【資料5】に掲げる受賞論文には、「ワイエルシュトラス関数」も「パップス・ギュルタンの定理」も明示されていませんが、目的意識を持って取り組んだ方法論は正しかったのだ、という確信はあります。
【資料5】
新日本法規財団 奨励賞 受賞論文
『会計学と原価計算の革新を目指して』(PDF32枚)
執筆者(受賞者)公認会計士 高田直芳


日本公認会計士協会 研究大会 発表論文
『管理会計と原価計算の革新を目指して』(PDF12枚)
執筆者(発表者)公認会計士 高田直芳

また、次の【資料6】のブログで展開している『最適資本構成タカダ理論』は、「こう考えたら、うまくいった」例になります。
【資料6】企業価値とファイナンスの革新を目指して 

上記【資料6】の全7回で展開した話は、「企業価値に、一般公式や実務解は存在しない」と嘯(うそぶ)く人たちへの挑戦状です。

さて、東京神田の三省堂書店では、『超入門 微分積分』以外にも、数冊のブルーバックスを買い求めました。
秋の夜長を楽しむには、十分です。

〔文責 高田直芳 税理士 公認会計士〕
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