昨年9月に左肘遊離軟骨の除去手術を受けた中日・小笠原慎之介投手(21)が14日、2軍の読谷キャンプで手術後初となる捕手を座らせての投球練習を行った。直球を27球投げ、順調な調整ぶりを披露した。
サブグラウンドでのキャッチボールなどを終えた小笠原は、一番乗りでブルペンに姿を見せると大きな声で「お願いします!」と気合十分。手術後初となる捕手を座らせての投球練習。一球、一球、感覚を確かめるように投げ込んだ。
第一声は「悪くはなかったですね」。5、6割の力で直球のみを27球。捕手を立たせたままでの投球練習から一つステップアップした。
この日は「投球フォームのバランスを意識すること」がテーマだったそうだが、投球後はちょっぴり不満げ。「自分の中でイマイチだという部分があった。上半身と下半身が合わないとか、いろいろあったので、これから直していきたい」と課題を口にした。
それでも捕手を務めた前田ブルペン捕手は「いまの段階だったらいいと思います。バランスやリズムがよかったと思います」と感想を語った。
今後に向け「思い切り腕を振って、強いボールが投げられるようにしていきたい」と小笠原。徐々に球数を増やし、今キャンプでは、球数の制限がなくなる段階までステップを上げることが目標となる。 (鹿嶋直樹)