火の噴くようなライナーが来日4年目の活躍を予感させた。「4番・DH」で出場したビシエドは2打数無安打だったが、今年の初実戦で鋭いスイングを見せつけた。
「最初の打席はしっかりとらえることができた。結果より感覚が良かったことが、いいことだよ」。2回先頭での第1打席、ロッテ・二木の低め変化球を強振した打球は鋭いライナー。結果は中直だったが、感触は良かった。3回の2打席目は遊ゴロに終わったが、この時期に実戦出場することに意味がある。昨年の初実戦は2月24日だった。今年は10日前倒し。「実戦に入りたかったので、ちょっとでも早く投手と対戦したかった」とモチベーションが高い上に、「体調も良い」と言う。首位打者&最多安打の2冠に輝き3年契約を結んだが、真面目な助っ人は安穏とすることはなかった。「今後も少しずつだけど打席に立っていこうと思うよ」。ビシ砲は調整に抜かりない。 (島田明)