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【ドラニュース】

【龍の背に乗って】新人工藤コーチが外野に波乱を起こす

2019年2月15日 紙面から

5回裏1死三塁、中前適時打を放った三ツ俣(左)とグータッチする工藤コーチ(今泉慶太撮影)

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 根尾がいない北谷で藤原に3安打を打たれた。そんな試合で悔しい思いをしていたルーキーがいる。ドラフト6位の滝野要=大商大=だ。途中出場し、守備で記録に表れない飛球の目測ミスがあった(記録は安打)。試合後、居残り特打の打球をともに追い、指導したのが工藤外野守備走塁コーチだった。

 「気になるところがあったので、修正したかったんです。失敗はすればいい。僕だってそうだったんですから」

 滝野が新人なら、こちらは新人コーチ。現役に負けない動きはできるが、指導の引き出しはまだ少ない。実戦が始まって3試合目。攻撃時には一塁コーチを任される。

 「楽しいですよ。選手のときには見えなかったものが、あそこからは見えるんです。ああ、この投手ならこのタイミングでいけるな…。それが分かるから楽しいです」

 選手としては代走、守備固めといったスペシャリストの印象が強い。だから一塁コーチに何か情報をもらおうと考えたことはなかったという。

 「代走でいくのにいちいち確認してちゃダメですからね。でもこれからは違う。誰もがそういう意識で塁上にいるわけではないですから。分かりきったことでも伝える。その上で、スタートの背中を押してあげられればと思っています」

 アウトカウントや得点差を確認させるだけではない。けん制は何球まで続くのか。クイックモーションは得意か。どこかにクセはないのか。目の前で投げている相手投手のあらゆる情報を頭にたたき込む。もっといえば、背中は押すだけではなく止めるのも工藤コーチの職務の一つだ。

 「いけると思っても、点差や残りイニングによってはやめとこうかとなる。守備でもそう。一星(遠藤)の守備範囲はすごいです。大島と勝負できるところまでいってほしい」

 アルモンテ、大島、平田。安泰に見える外野陣に波乱を。新人コーチは燃えている。

(渋谷真)

 

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