現役農業者が魅力紹介 上農高生らにセミナー


現役農業者の体験談を聞く高校生ら

農業高校生が地元の現役農業者らから直接話を聞くことで農業分野の知識を広げ、地域の魅力を再認識する「農業の魅力発見セミナー」が19日、南箕輪村の上伊那農業高校同窓会館「日出る会館」で開かれた。同校生徒や一般聴講者約60人が参加し、現役農業者や移住定住者の講演を聞いた。

伊那市内で酪農経営をする小松正平さんは地域の特性を生かして取り組む循環型酪農を語り、放し飼い形式の酪農と自家肥料を使った稲作の複合経営を紹介。就農5年目のアスパラガス農家、泉澤幸雄さん=同市=は、ブロッコリーを補完作物に加えて経営を軌道に乗せた営農を発表し、「残業がつかない酷な労働だが、やりたいと思って始めた農業だから楽しい」と力説した。

大学卒業後、伊那市に移住し、JA上伊那に就職した高木茉友さんは自然豊かな伊那の魅力を語った。伊那市やJA上伊那と新規就農協力の協定を締結する鯉淵学園農業栄養専門学校(茨城県)の紹介もあった。

セミナーは県上伊那農業改良普及センターや同市、JA上伊那が主催し、上農高の共催で行った。参加した高校生に白鳥孝市長は「農業や林業といった1次産業がどれだけ大事かを知り、地方創生は伊那から―という思いを持ってほしい」と期待した。

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