locus Vol.4
トヨタ自動車ラグビー部 10年の歴史を振り返る Vol.4
2003~2004
監督-朽木英次 主将-菅原大志
新人-中野真二・高山勝行・北川俊澄・阿部亮太・兵働浩市・麻田一平・ロミロパティ・久住辰也・遠藤幸祐
とうとう朽木英次氏が監督に就任。上層部も入れ替わり、元オークランドブルースコーチ・アンドリューターナー、平尾ジャパン
テクニカルの宮尾氏もチームに加わりトヨタ復活への幕が切られた。
目標はトップウエスト優勝・トップリーグチャレンジシリーズ1位通過・日本選手権でトップリーグのチームから勝利
この3つが掲げられた。
ジャパンセブンで2冠を達成する。
6月からディベロップメントキャンプをNZで3週間、7月からチームキャンプをAUSで2週間、その後網走にて10日間の遠征。
「やはりうちのラグビー部は強くないと」。会社がこれ以上のないサポートをしてくれた。
第5回W杯にサモア代表ロミを含む5人の選手とバックスコーチに田村部長を派遣。シーズン前半はジャパン抜きの戦いになる。
トップウエストAリーグ。こんな格好の悪い名前のリーグからのスタート。
100点ゲームが続いたが、豊田織機にも70点。下部リーグとはいえ確実に去年よりも上にいる。
この頃来期のネーミングアンケートが行われていた。僕は「ヴェルブリッツ」に票を入れたが、他には「WINグリーン」という
とんでもない名前まであった。電通・・・
そしてチャレンジシリーズではIBMに危ない試合をするも、全勝で1位。来期のトップリーグへの参入が決まった。
ここまでは「アタリマエ」
激しい試合で確実にレベルUPしているであろうトップリーグとの差は?
日本選手権ベスト16でトップリーグ7位、マイクロソフトカップベスト4の三洋ワイルドナイツと対戦。僕は同じぐらいかな?
と思っていたが、この日のトヨタは強かった。
トップリーグチームからボロ勝ちし、今シーズンの目標は全てクリアした。
さあ後はどこまで通用するか。
ベスト8での相手は東芝府中ブレイブルーパス。トップリーグ2位、マイクロソフトカップ2位。
トヨタの力を試すにはこの上ない相手。
結果は惨敗。まだまだいっぱいやることがある。
しかしチームは進化している。強くなっている。
昨シーズン、全国予選で全敗した悪夢。だがもしあそこで勝っていたら今のトヨタはあったで
あろうか?
人が変われば伝統もへったくりもない。自分がやらなければならない。
トヨタ自動車を変えた意味のある1年が終わった。
そして僕のラグビーも終わった。