2017/10/11

前面ディスプレイで周囲360°を確認! 安全・快適を極めた「未来のヘルメット」とは

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運転中の安全性と快適性を追求した“未来のバイクヘルメット”「CrossHelmet(クロスヘルメット) X1」は、株式会社Borderlessでヤマハ、ニコン、ソニー、ノキアなどの大手企業で経験を積んだエンジニアやデザイナーたちがチームとして開発したヘルメットだ。

ヘッドアップディスプレイにさまざまな情報を投影し、運転中の安全性を向上!

未来のバイクヘルメットCrossHelmet X1

前面のシールド部分の内側にはヘッドアップディスプレイが設置されており、後頭部にあるカメラにより背後の映像が映る仕組みになっている。オートバイのミラーは通常ハンドル部分に付いているため、運転の状況によっては角度や視界が悪く、十分に後方を確認することができない。しかし、後方の映像が表示されることによって周囲360°を安全に確認することができるのだ。

CrossHelmetを被る女性

前面のシールド部分にヘッドアップディスプレイが設置されている。

ヘルメット後方に内蔵されたカメラ

ヘルメット後方に内蔵されたカメラ。

このヘッドアップディスプレイは、スマートフォンの専用アプリ(iOS・Android対応)とBluetoothで連携することによって、GPSナビゲーションや天気予報などの情報を表示させることも可能だ。

ヘッドアップディスプレイからの見え方 ヘッドアップディスプレイからの見え方

また、ヘルメット側面にあるタッチパネルからスマートフォンやヘッドアップディスプレイの機能を操作できる。

ヘルメット側面のタッチパネルでスマホなどを操作できるCrossHelmet X1

そのほかの機能もさらにすごい! 着用したまま色々なことが楽しめる

このCrossHelmetは、ライダーのニーズに応じて環境音を調整する独自のサウンドコントロールシステム「CrossSound Control(クロスサウンドコントロール)」によって、運転中にライダーを疲労させる風切り音などのロードノイズやエンジンノイズを軽減

またCrossHelmetユーザーのグループメンバーと会話することができるグループトーク機能を搭載していて、この機能はCrossHelmetを着用していないメンバーともスマートフォンやBluetoothによって接続し、音声通話が可能だ。

CrossSound Controlはスマートフォンによって特定の音域を増幅するなどの調整もできるので、ツーリング中にヘルメットをかぶった状態でコミュニケーションを取る際にも困らない。

ヘルメットをかぶった状態でコミュニケーションを取る際にも困らないCrossHelmet X1

そのほかにも、ヘルメット内蔵スピーカーから音楽、ラジオ、ポッドキャストなどを聞くことができたり、SiriやGoogleアシスタントの音声制御もできるなど、ヘルメットを被った状態でさまざまなことを楽しむことができそうだ。

多くの安全基準もクリアし公道の走行もOK!

CrossHelmetはポリカーボネート製で、豊富な知識や経験、先進的な設備を備えた製造パートナーとの協力によって開発されているため、「DOT」「ECE」「JIS」などさまざまな規格を満たしており、日本の公道でも使用可能。また、両サイドに取り付けられたLEDライトが夜間運転時の視認性を高めてくれる。

両サイドに取り付けられたLEDライトが夜間運転時の視認性を高める

そのデザインも空力特性に合わせた設計による形状や、シールド部分を従来のヘルメットよりも30%以上広くして十分な視野を確保するなど、安全性と快適性を高めたデザインに。

さらには、6〜8時間の稼働時間を確保した内蔵充電式のバッテリーも、リチウムセラミックバッテリーを使用し、物理衝撃、熱的損傷しても漏れや煙、火災などを起こす心配がないという徹底ぶりだ。

内蔵充電式のバッテリーにリチウムセラミックバッテリーを使用しているCrossHelmet X1

株式会社Borderlessではクラウドファンディングサイト「Kickstarter」にて、今年の9月12日に「CrossHelmet X1」のプロジェクトを開始。期間は10月13日までだが、すでに目標金額を達成しているため一般市場への登場が注目されている。日本での一般販売価格や販売開始時期(2018年秋以降を予定)など、まだ未確定な部分も多いが、年内中には販売の方向性を確定させるとのこと。詳しくは随時ニュースレターにて告知される予定なので、気になる方はメーカー日本語版サイトをのぞいてみるといいだろう。

オートバイの運転を一新する“未来のバイクヘルメット”CrossHelmet X1。これをかぶって出かけるツーリングは、きっと我々の想像をはるかに超えた新しい旅となるに違いない。

文:安東 渉(EditReal)

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