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明智光秀が築いた城下町 福知山 「明智光秀イメージ調査」結果を発表

若い世代は「裏切者」、シニア世代は「教養人」 好きな戦国武将 1位「織田信長」、「明智光秀」は7位

京都府福知山市は、福知山城を築いた戦国武将・明智光秀の知られざる魅力と福知山とのつながりを全国に発信する「知られざる明智光秀プロジェクト」の第1弾として、光秀の功績や史実、福知山市について世間のイメージを明らかにする「明智光秀イメージ調査」を実施しました。若い世代を中心に「策略家」「裏切り者」というイメージを持たれている一方、シニア世代には「教養人」と認識されていることが分かりました。

市ではプロジェクトを通じて、光秀の功績や知られざる側面、光秀と福知山とのつながりを市内外の方々に知ってもらい、市内のゆかりの地を訪れてもらえるように取り組んでいくと同時に、明智光秀のイメージや好感度、ゆかりのまち福知山の認知について経年変化を把握するため、光秀が主人公のNHK大河ドラマ「麒麟が来る」が放送される2020年度まで継続調査を実施します。


「明智光秀のイメージ調査」 概要

調査企画:福知山市

調査委託先:株式会社マクロミル

調査対象:東京都、大阪府に在住の20~70代の1000人

調査時期:2018年11月16日~11月19日

調査方法:オンライン上でのアンケート調査

主な調査項目:明智光秀の好感度やイメージ、同人物の功績への認識、福知山と明智光秀の関係性


調査結果は以下の通りです。

▼好きな戦国武将について

東京、大阪共通して1位にランクインしたのは「織田信長」。「明智光秀」は7位でした。地域別にみると、東京、大阪それぞれの地にゆかりのある武将(例えば、東京の「徳川家康」、大阪の「豊臣秀吉」)は好感度が高くなっています。一方、「明智光秀」や「石田三成」は武将としての人気が共通して低く、「敗北」、「逆賊」、「悪者」などのイメージが影響しているかもしれません。

また、大河ドラマに主人公として描かれた戦国武将が好意的なイメージを持たれやすい傾向があることが読み取れ、2020年に大河ドラマを控える光秀の人気度も上がる可能性が期待できます。真田幸村は「真田丸」の記憶が新しいことが影響しているように見受けられます。


▼明智光秀の好感度、イメージについて

明智光秀の好感度について、およそ7割(67.7%)が「好きでも嫌いでもない」と回答しており、「好き/嫌い」に至るまで光秀を知らないということが読み取れます。


光秀のイメージは、「策略家」の回答が最多で39.3%、続いて「裏切者」が35.5%となりました。本能寺の変で主君の織田信長を倒したイメージが強いことが影響していることが考えられます。世代別にみると、20代の49.3%、30代の49.2%と、半数近くが「裏切者」というイメージを持っており、この世代における「教養人」、「良君」というイメージは低いです(教養人/ 20代ー9.5%、30代ー14.0%、良君/ 20代 ー6.1%、30代ー11.7%)。一方、60代(36.3%)、70代(37.9%)の  それぞれ35%強が「教養人」というイメージを持っており、「良君」というイメージを持つ60代(23.8%)と70代(26.4%)も多くなりました。この世代の「裏切者」というイメージは低い(裏切者/ 60代ー25.0%、70代ー25.7%)ということは特徴的です。

20代、30代の若い世代は「裏切り者」、シニア世代は「教養人、良君」という対象的な結果になりました。


▼明智光秀と言われて連想する人

「明智光秀」と言われて連想する人物について、「織田信成」という回答がおよそ7割(69.5%)を占める一方で、光秀の子孫とされる「クリス・ペプラー」の回答は1割(10.3%)に留まりました。織田信長と明智光秀の関係性から「織田信成」が連想されているようです。

※クリス・ペプラーさんは「明智光秀が築いた城下町  福知山」特別大使に就任しました。詳細は同日配信プレスリリースをご覧ください。


▼福知山市と明智光秀の関係について

福知山市の「明智光秀ゆかりのまち」としての認知度について、「知っていた」という回答は15.4%、「そのようなことを聞いたことがある」との回答の25.0%と合わせても、明智光秀と福知山の関係を認識するのは4割に留まっています。

年代別にみると、60代の47.0%、70代の54.3%が関係を認識している一方で、20代(68.9%)、30代(65.4%)の7割近くが「全く知らなかった」と回答しています。

「福知山=明智光秀」というイメージは若い世代にほとんど浸透していないが、シニア世代には認知されていることが分かり

ました。

▼その他の主な調査結果について

・明智光秀が築城した城について、「福知山城」と回答した人が36.3%で最多。一方で、織田信長が築城した「安土城」や豊臣秀吉が築城した「長浜城」の回答もそれぞれ20%を超えていました。(安土城ー24.2%、長浜城ー22.7%)

・2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公が「明智光秀」と知らない回答は8割近く(77.6%)に上ります。

・福知山市のイメージについて、「明智光秀ゆかりのまち」との回答は2割(19.6%)に留まる一方、JR福知山線脱線事故、花火大会露店爆発事故、水害のまちといった選択肢への回答が目立っていました。地域別にみると、東京では「JR福知山線脱線事故」が47.8%、「花火大会露店爆発事故」は7.8%で、合わせて55.6%を占めました。大阪においては、「JR福知山線脱線事故」が37.0%、「花火大会露店爆発事故」は23.8%、合わせて60.8%という結果でした。


本調査結果について、福知山市長 大橋一夫は次のように述べています。

「明智光秀は、現在の福知山市の礎を築いたことから福知山市民には親しまれていますが、全国的には裏切り者といったネガティブなイメージが強く、福知山とのゆかりについてもまだまだ知られていないことがわかりました。ですが、従来のイメージを覆す新しいキャラクター像を描くとされる2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』の放送後には、これらの結果は大きく変わるものと確信しています。引き続き調査を継続していくとともに、光秀が築いた城下町  福知山市から積極的に、知られざる光秀の魅力や福知山とのゆかりを全国に発信していきたいと思います。引き続きご注目をお願いいたします」


『明智光秀が築いた城下町 福知山』特別大使のクリス・ペプラーは次のように述べています。

「若い世代の方々が明智光秀に対して抱くイメージが悪いという結果は、大変残念に思いました。福知山市では明智光秀公としてポジティブに捉えられています。特別大使として、聡明な武将であり優れた人間であったことを全国に広め、アンチヒーローとしてのイメージを払拭したいと思います」


■福知山市、大河ドラマ誘致について

大河ドラマの誘致を目指し、2011年、「NHK大河ドラマ誘致推進協議会」が設立。福知山市を含む、明智光秀、細川ガラシャ・幽斎・忠興ゆかりの地である京都府の8市町、兵庫県の2市、福井県の1町で活動してきました。26万を超える署名を集めるなど、8年におよぶ活動が実を結び、2018年4月、光秀が主人公の「麒麟がくる」が2020年に放送されることが決定しました。

これを機に、福知山市では昨年6月に「『明智光秀ゆかりのまち福知山』推進本部」を設立、また9月には官民連携組織の「福知山光秀プロジェクト推進協議会」を設立し、“オール福知山”で「明智光秀が築いた城下町」としての取組みを進めています。昨年11月には福知山城で将棋のタイトル戦のひとつ「竜王戦」第4局を開催しました。

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