今は情報が光の速さで飛び交う時代であって
ほぼ全世界で共通の話題を瞬時に共有できる。
そんな時代になってしまった。
そしてそれを後押しする技術の進歩が益々
情報格差を生み出して強/弱者に選別されてしまう。
そして恐ろしいのはよりポピュリズムを扇動し
世論を形成しやすくなる土壌を生み出していること。
個人個人ではしっかりと理性的に判断して
行動に移せる人間ですら大衆化したら別人になる。
大衆化とは他人に決断を委ねてもいいという
甘えを許容してしまう要素を多分に含んでいる。
だから自分ぐらいはと突飛な感情に軽がるしく
従ってしまい取り返しの付かない事態に陥る。
イギリスのユーロ離脱なんかはその典型例だろう。
一方で大衆扇動が巧みなポピュリストにとっては
自分の理念や信念を簡単に大多数に伝えられる。
そんな環境の中で既存のマスメディアに支配された
情報空間が崩壊して一般大衆は自由になったともいえる。
つまりマスメディアのバイアスの掛からない
リアルな情報を直接自分の中に取り込める。
そして自分達の不満やストレスを代弁して解消すると
行動に移せる人間を支持する方向に動いてしまう。
その典型例がアメリカのトランプだろう。
日本でも極端に好き嫌いが分かれる彼だが
まさにSNSを利用したポピュリストの代表例でもある。
彼がなぜ大統領になり得たか??
それはCNNやCBSなどの巨大なマスメディアに支配されない
言論空間で多くの大衆の支持を得たからに他ならない。
かつてだったらトランプなど共和党の代表にすらなれず
いつものエリート政治家がその座についていたはず。
でもそんな特権階級の政治ショーに呆れ果てた
中流層や貧困層は何か新しい風穴を欲していた。
そこに巧みにアプローチしたのがトランプであり
それが見事に成功しアメリカの最高権力者に成り得た。
彼を好き嫌いの感情論で論じるのはあまり得策ではない。
トランプという人間が強烈な合理主義者であり
損得の判断でのみ決断するということが本質にあるからだ。
だから彼と交渉する時には絶対に情に訴えるのではなく
メリットを伝えそれを共有する方向に持っていく必要がある。
そうでなければそれ以外の解は全て否定されてしまうことになる。
ここでかなり話が飛躍するがトランプのメンタリティーと
アイドル界の異端児指原には共通性が多分にある。
そして彼女が稀代のポピュリストとして多くの
支持者を結束させ自分の地位を高めたのも同じこと。。。
こういう現実主義の人間に対してアイドルファンは
ロマンや情理をベースに彼女への批判を繰り返してきた。
彼女の品行が粗野でアイドルには相応しくないと
まるでトランプを批判する論調と同じかのように。。。
だがそもそも主義や価値観が交わりえないこの両者の確執は
結局は最悪の形でAKBというグループを内部から瓦解させた。
これは果たして偶然だったのだろうか?
それともある集団が意図して巧みに両者を争わせ
グループそのものの崩壊を狙ったものなのか?
その辺りをずっと俯瞰してきた自分の視点で
少しずつ紐解いていきたいと思っている。
それでは、また。
以上