中部運動記者クラブによる2018年度のボクシング分科会表彰が決まり、昨年9月にWBOフライ級王座を奪取し、世界最速タイのプロ12戦目で世界3階級制覇を達成した田中恒成(23)=畑中=が、最優秀選手賞に選ばれた。名古屋市北区の畑中ジムで13日、表彰伝達式が開かれた。
前王者の木村翔(青木)との死闘のインパクトは、今なお圧倒的だった。WBOの年間最高試合、日本ボクシングコミッションなどによる年間表彰の技能賞と年間最高試合と合わせて“4冠”となった。
この日は一番ローカル色の強い表彰だったが、4年連続4回目のMVP選出に気合が入らないわけがない。「結果を残し続けていることを、うれしく思う。中部のボクシング界を自分が引っ張っていく」と表情を引き締めた。
3月16日には故郷・岐阜での初防衛戦で、元WBA、IBF統一ライトフライ級王者・田口良一(ワタナベ)を迎え撃つ。2戦連続の日本人対決は、TV全国中継で初めてメイン。「一気にブレークしたい気持ち。それぐらい良い相手、良い機会ですから」とゴングを心待ちにしていた。
優秀賞は、昨年11月にWBOアジアパシフィックフェザー級王座を獲得した森武蔵(19)=薬師寺。敢闘賞にはWBCユースフライ級王者・畑中建人(20)=畑中=と、全日本スーパーバンタム級新人王の英洸貴(20)=カシミ=が選ばれた。 (志村拓)