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【ドラニュース】

周平、竜はオレが引っ張る!! 新主将の決意を井端さんに語る

2019年2月14日 紙面から

本紙評論家の井端弘和さんのアドバイスを聞く新キャプテンの高橋(小沢徹撮影)

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 竜の新リーダーを必ず全うする!! 今季キャプテンに就任した中日・高橋周平内野手(25)が13日、本紙評論家でOBの井端弘和さんと対談した。2人は2012年から2年間一緒にプレー。プロ7年目だった昨季、初の規定打席に到達した背番号「3」は、偉大な先輩にさらなる飛躍を誓うとともに、キャプテンとして重責を果たすことを約束した。 (構成・伊藤哲也)

 井端さん「まずはキャプテンの話をしようか。与田監督に伝えられたときはどんな気持ちに」

 高橋「年末に監督から話があるって言われて、年明けの1月4日に来てくれと…。いきなりだったので、最初は『あぁ、トレードか』って思いました(苦笑)。ただ、会ったときに与田監督から『単刀直入に言う。キャプテンをやってくれ』と言われたんです。正直、やってやるぞというよりは、エッ~、マジ~って思いました」

 井端「周平、キャプテンになって試合出ないの嫌だろ? 与田監督の意図を察すれば、そういう意味を踏まえて多少は周平にプレッシャーをかけているんだと思うよ。キャプテンとして意識してやっていることは?」

 高橋「キャンプでも、自分が何事も率先して取り組もうとは思ってやってます。声を出すことに関してもそう。うれしいことに、みんな声を出してくれているので…。シーズンに入れば、今季はマウンドにも積極的に行ってピッチャーに声をかけていきたいです。自分より年上の投手でも関係なく」

 井端「オレがピンチのときに投手に声をかけることで意識したのは、年上には厳しく、年下には優しく。若い投手はパニックを起こしているケースが多くて、どやしつけても余計に萎縮してしまう。逆に年上は『なにやってんですか!』でもいい。オレは山本昌さんにも、岩瀬さんにもそうした。そこでケンカになって、何言ってんだ、と言われたら『その気迫で打者に向かっていきましょう』で切り返せばいいよ」

 高橋「わかりました。しっかり頭に入れて置きます。昨年は試合に出なかったときは気持ちが入らないときもありました。ただ、今季はキャプテンとしてそういう姿は絶対に見せたくないです。『あいつ、なにやってんだ』と後ろ指を差されるような振る舞いはしたくない。そこは肝に銘じてます」

 井端「周平とは2012年から2年間だけ、同じユニホームを着たけど、オレは技術のことより情報処理の必要性を伝えたよね?」

 高橋「はい。今になって思うと本当にそうでした。高卒で入ってきちゃうと、首脳陣の方たちの意見は当然ですが、周囲の意見を絶対に聞いちゃうんです。それが頭に入りすぎて…。結構、キツいですよ」

 井端「仕方ないんだよね。若い子は一回は聞いちゃう。それでも、自分には違うな、これはいいな、って選別していく能力というのはすごく大事。ただ、高校通算71発の高橋周平をドラフト1位で取ってきたんだよ。使う使わないは別にして、打撃は1年間、まず放置。終わった結果を見て、そこで選手とコーチで意見交換して課題に取り組む。納得して取り組めば成長も早い」

 高橋「本当にそれができなかったですね。(同じ高卒ドラ1の)根尾はたぶん、これができると思います。ちゃんとは話したことがないのですが、きっと、あいつはそういう能力を備えていると思いますよ」

 井端「昨年はレギュラーとしての第一歩を踏んだと思うのだけど、今季は気持ち的にも変化が生まれたのでは」

 高橋「正直、ウチには内野手がたくさんいるのでまだしっかりレギュラーを取ったという感覚はないですね」

 井端「1年間フルに1軍にいて、流れもつかめただろうし、その部分で感じることはあったはず」

 高橋「やっぱり痛感したのは、技術うんぬんより体調管理ですね。まず一番は夏。暑くなり始めたあたりで、バテました。それと開幕して1カ月経過した5月。この二つの時期にガクッときたので、今年は、そのあたりを頭に入れてシーズンを乗り切っていこうと思っています」

 井端「オレもレギュラーを取って3年くらいは、遠征先だったら試合が終わってホテルに戻ると、ひたすら寝てたもんね。これが3年間過ぎたあたりから『おっし、外に飯食いにいくぞ!』っていう元気も出てくる(笑)」

 高橋「去年はバテを自覚してても、外に出ちゃったんです。結構(苦笑)。今、考えてみるとキツいなって思うので…」

 

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