“新原因”発見! 衝撃の肩・首のこり改善SP
どうにも取れない、しつこ~い肩こり。もしかすると、その本当の原因は別の場所に潜んでいるかも!?それは首の奥の奥にある、とある小さな筋肉。いま、女性の7割、男性の4割が悩むという「首のこり」を引き起こす厄介者。果ては、そこから肩こりに移行しちゃっている人もいるというんです。何が厄介かというと、奥底にあるがゆえに普通に揉んでも、なかなか届かないため、こりを解消しにくい筋肉であること。しかし、ご安心。筋肉のことを知り尽くす理学療法士の世界に、ゴッドハンドとしか思えないすご~い改善法があったんです。お金をかけず、自分で改善できる方法を大公開!
肩こりと首こりは別!?原因は首の奥の筋肉!
「肩こり」の一言で一緒にされてしまう「首のこり」。実は、肩こりとは全く別の原因で起きる「首こり」があります。肩こりは主に背中の僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉が凝り固まることで起きます。僧帽筋は肩甲骨まわりから肩、首まで広く覆っているので、こる部分も首まで含む広範囲です。一方で首こりを単独で引き起こす筋肉があります。後頭下筋群(こうとうかきんぐん)です。僧帽筋よりも奥深くにあって頭蓋骨と首の骨をつないでいます。この筋肉がパソコンやスマホを見る時などの姿勢の悪さや目の使いすぎなどで凝り固まり、首の動きを悪くしたり、不快感を招いて首こりの原因になるのです。後頭下筋群による首こりの症状は、頭痛(片頭痛含む)、首の後ろの上の部分の張りや痛み、首の回転や上下の動きが悪いなどです。
首の動きは大丈夫?首の回転セルフチェック
日本整形外科学会と日本リハビリテーション医学会が発表している首の回転角度の目安があります。首の横の回転角度で左右それぞれ60度です。60度回らないと首こりというわけではありませんが、動きの良し悪しの目安になります。
首の回転角度セルフチェック
- 壁に背中をつけて立ち、肩が左右に動かないようにします。
- 片手を正面にまっすぐ伸ばします。ここから壁までの角度が90度ですから、3分割した2個分(2/3)が60度です。
- 伸ばした片手を60度の場所で固定し、ゆっくり無理せず痛くない程度に首を回して 鼻先が60度を上回るかどうかで確認します。
※鼻先が見えにくい場合は、口に割り箸などをまっすぐくわえて行うとわかりやすいです。
※60度の目安は時計の針も参考になります。12時を正面にすると2時と10時が60度です。
首こり改善運動
後頭下筋群のこりをほぐす運動を3つ紹介します。どの運動もゆっくり小さく動かすことで後頭下筋群のこりを改善します。決められた回数だけ軽めに行い、がんばらないことがコツです。3つのセットを1~3の順番で行ってください。
1.イヤイヤ運動
・後頭下筋群を横向きに伸縮させて血行を促し、こりをほぐす運動です。
仰向けに寝て目をつむり、楽にします。その状態でゆっくり首を左右に動かします。
動かす角度は小さめで45度を超えない程度。片側3秒ほどかけて動かします。
回数は20往復が1セットで、1日3セット行います。
2.うなずき運動
・後頭下筋群を縦向きに伸縮させて、こりをほぐす運動です。
枕を使って仰向けに寝ます。目をつむってアゴを上げる方向に動かし、うなずくように戻します。少し上向きのうなずきで、首の後ろの筋肉を伸縮させるイメージです。
一回3秒くらいのゆっくりしたスピードで、20往復で1セット。1日3セット行います。
3.アゴ引き運動 ・首の後ろの筋肉を伸ばすストレッチです。
・枕を使って仰向けに寝て目をつむり、アゴを引くように動かします。
1回に3秒ほどのゆっくりしたスピードで、10回1セット。1日3セット行います。
※3つの運動は仰向けに寝て行うと頭の重さで後頭下筋群に負担をかけないで済むので理想的ですが、イスに腰掛けて行っても効果は期待できます。